14話 ページ15
柊｢何がもういいから殺せだ！お前は、そうやって！投げやりにして逃げるのか！死んで逃げるのか！
それじゃあ生きたくても生きられなかった影山はどうなるんだよ！お前が死んだら、あいつの思いはどうなるんだ！｣
僕を掴んで何度も何度も揺らして怒鳴る先生。
百瀬｢わ…って…よ。わかってるよ！僕が1番！わかってるよ！
でも、でももう辛いんだよ！あの時、無理にでも引き止めていれば…あの子は死なずに済んだ！
探偵のくせに…友達だったのに守ることが出来なかった！助けることが…出来なかった…｣
(あの時もっと早く気づいていればこんなことにならなかったんだ)
僕が頭を抱え込んでいると誰かに抱きしめられた
茅野｢澪奈は…澪奈は、助けられてたと思うよ。｣
百瀬｢…なんでっ｣
茅野｢見てただけの私が偉そうになんだよって思うかもしれないけど…。
みんなが澪奈を無視してた時、百瀬さんだけは普段通りに関わってて、百瀬さんと話してる時澪奈とても嬉しそうだったの。
だから澪奈は、百瀬さんに助けられてたと思うよ｣
百瀬｢違う…嘘…｣
柊｢嘘じゃない。影山本人も言っていた。
『Aくんが私のせいでクラスのみんなから無視されるようになって申し訳ないんです。
でも、それでも私と一緒にいてくれて…相談に乗ってくれてとても嬉しかった。救われたんです』って。｣
百瀬｢それなら、なんで死んじゃったの…？やっぱり僕が…｣
柊｢百瀬！お前は周りや他人のことしか考えない。
それはいいことだ、だが！他人を優先しすぎて自分を大切にしない。
だからな！いままで他人に頼られていた分、これから誰かを頼るんだ！今回みたいに一人で抱え込まないように！
信頼できる人を、頼れる人をつくるんだ｣
先生は立てこもりを起こした人とは思えないほど真っ直ぐな目をしていた
泣き崩れていた僕を茅野ちゃんが再び抱きしめてくれた
柊｢話はここまで…さぁ！ペナルティの時間だ！｣
さっきまでの空気とは一変し、先生はナイフを持って中尾くんに振り下ろした
咄嗟に動こうとしたけれど今度は間に合うことが出来ずに先生は中尾くんの胸に刺した
｢いやぁぁぁ！｣
｢中尾！！｣
みんなの悲痛の叫びが聞こえる。
柊｢今日の授業はこれで終わりだ。お疲れ様。
茅野、そこのノートパソコンを持ってきてくれ｣
そんな空気の中、先生は中尾くんを引きずって美術室へ戻ってしまった
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林檎(プロフ) - ayuさん» コメントありがとうございます！須永くんカッコイイですよね…。更新できるようにがんばりたいと思います！ (2019年2月24日 9時) (
レス) id: c547f745a7 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - コメント失礼します！私も須永くんが好きなので、この作品の続きが気になります！更新応援してます！ (2019年2月24日 1時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎* | 作成日時：2019年2月23日 23時
