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会社では課長とは何も無い。
ほんとに何も無かった。
業務の事で少し話すぐらいで。
向こうも完全に仕事モード。
ダメだ、私が課長を目で追ってしまう。
もどかしくて、辛い、苦しい。
話し掛けようとしても
勇気が出ない。
何してるの、私…。
『はあ………』
「でかいため息やな」
『…まあ、色々あるんですよ』
「そうか、大変やな」
『だね…』
村上との会話も盛り上がらない。
そして金曜日。
業務が終わり
会社近くの居酒屋へ。
座敷の個室を幹事さんが借りてくれて
フロア全体20名ほど。
遠いな、課長。
私と反対側の場所。
「呑んでる？」
『チビチビと』
村上がビール持って隣に座る。
私はグラスを空けた。
村上がビールをついでくれるから
私もビール瓶を持った。
「昔っからよう呑むよな」
『村上だって』
「いや俺は弱なったよ」
『そっか。私は呑んだくれだからさ』
「ほんまに危なっかしい呑み方するもんやから」
『…ん？』
「目が離されへんかったわ」
『…村上』
「まあ、昔の話な」
『………村上、私ね、、』
「A」
『…なに』
「早く彼氏見つけて嫁に行って俺を安心させてくれ」
『………』
「お前は大事な同期というか、友達やから」
『…ははっ』
私は今なら言えるって思ったんだ。
『ずっと好きだったよ』
「おん。知っとる」
『…ずる』
「せやかて言われもせんのに俺からお前振るのもちゃうやろ？告白されて初めて断れるねん」
『…村上』
「俺は嫁が1番やから。お前の気持ちには応えられへんし」
『あー、だったらもっと早く告白して玉砕するんだった』
「ほんまや。さっさと次行けや」
『ひど』
「酷ないわ。俺の優しさや」
『ははっ』
「あ、電話」
どうやら奥さんから電話のようで。
村上は1次会で帰っていった。
ありがとう村上。
私、これで気持ち区切りがつけられそうだよ。
『Aさん二次会行きますよねー？』
『ん、どうしよっかな』
『え、いつも三次会まで行くAさんが』
『ちょっと飲み過ぎた…』
「…大丈夫ですか？」
『課長………』
課長が心配してくれて
私はつい課長の顔をじっと見る。
。
。
。
。
。
『…大丈夫じゃないです』
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sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさぁぁぁん！いらっしゃいませ！最近書いてないんですけど読んでくれる人がいる限りがんばりまーす (2021年7月9日 16時) (
レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - お久しぶりです。また、一人で、キュンキュンしながら一気読みでした。村上さんの優しさがたまらんです。言われたい。大倉氏も年下だけど、いい。すごくいい。貴方の前でしか呑まないです。そして、sangoさんのお酒の知識にいつも勉強になります。また、待ってます。 (2021年7月9日 8時) (レス) id: ece002bc32 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - まりえさん» まりえさん、ありがとうございますっ。何か浮かんできたら課長書きたいなあとは思ってるのですが…予定は未定です。頑張ります(笑) (2021年1月13日 20時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kuraさん» kuraさーん、いつもありがとうございます。年下敬語伊達メガネ、私の好きを詰め込みました(笑) (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kururiさん» kururiさん、初めまして。コメントありがとうございますっ。楽しんでもらえたなら幸いです。また良かったらきてくださーい。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2020年12月23日 20時
