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『ちょっ、と。忠義…っ』


「なに…?」



『なにって、ねえ、』




じっと見られながら
私の指に舌を這わせて
たまに噛むから
視線をそらすと
ソファに押し倒された。




『忠義…』


キスの1歩手前で寸止めされて

私は自分から唇を重ねようと上半身を起こす。


でも、肩をソファに押し付けられて
また指を噛まれた。



「何があったか言わんとキスせえへんよ?」



『ずる…』



「Aが見せつけるからやろ?新しい刺激が欲しいん?」


『いらない、忠義だけでいい』


「やったら、正直に言うた方がええんちゃうかな」


『だって、言ったら忠義妬くもん』


「当たり前や」


『…っ』



「自分の彼女、目の前で手ぇ出されてみ?はらわた煮えくり返るわ」


『そんなの、私だって、目の前で後輩ちゃんいつも、』


「俺はちゃんと断ってる」


『私だって安田くんに彼氏いるからって断ったもん』


「じゃあなんで、いい雰囲気やったとか言われてんねん」


『…』


「そうゆうとこ、無自覚過ぎるんやって」



『………ごめん』



「ええけど。んで、何された?」



『…電車の中で壁ドンされた』



「そんだけ?」


『うん』



「壁ドンってことは、右?左?」


『え、こっち』


私は自分の左側を指差した。



『きゃっ、』


左耳をカプっと噛まれて
吐息と共に舌が耳の中に。


『忠義っ、』


「ホンマに……想像出来るから腹立つわ」


『ごめ、んってば』


「あんのやろ、今度会うたらボコボコにいてもうたろか」


『ごめんね、ほんとにそれだけだから。もう会わないし』


「………ん、」


忠義の背中に腕を回してぎゅっとしたら
急にしおらしくなるから
私もどうしていいのやら。


「あー、ホンマに嫌やわ。こんな自分」




大きな手でくしゃくしゃと
頭を掻き毟り目をぎゅっと瞑る。









『忠義…』


「ごめんな、こんなんで」


『大好きだよ』


「…A」


『ほんとに大好き』


「…ほんま?」


『ほんとに。忠義だけ』


「なあ、もう付き合うてること言うたらあかん?」


『…………』


「嫌や。こないな気持ちずっと抱えんの」



『……』

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sangozygo(プロフ) - remonさん» 全然知らんのよ………(笑)とりあえずこっち極めるわ(早く書きなさい) (2022年4月10日 19時) (レス) id: 26b90fc318 (このIDを非表示/違反報告)
remon(プロフ) - sangozygoさん» さんごさんもきてー笑笑 (2022年4月10日 19時) (レス) id: 3350c172a4 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - remonさん» お気に入り登録したよ(笑)どの世界でもレモンさんのおはなし読めるのうれぴー (2022年4月10日 19時) (レス) id: 26b90fc318 (このIDを非表示/違反報告)
remon(プロフ) - sangozygoさん» 流石さんごさん!私ちょっと別の世界に行ってきたんだよ。それがけっこう楽しくてさんごさんに報告してみた! (2022年4月10日 19時) (レス) id: 3350c172a4 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - remonさん» やったー!!!何となくそんな気がした!!(笑) (2022年4月10日 19時) (レス) id: 26b90fc318 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sangozygo | 作成日時:2020年5月20日 18時

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