フレンチトースト 4 (緑)

146 ページ28

7月。



フジロック・フェスティバル。



シークレットでトリの
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの
前にださせてもらう。





今日のセトリで

ウェリナやるって。

丸ちゃんが今日やろうって

強く押した。


丸ちゃんがレイニーブルース以外で

押してくるなんて珍しいなぁって。



そしたら



丸「大倉、ちょいこっちきて」


大「なに？」




ちょっと人気の無い所に来て
俺に耳打ちする。




丸「今日、章ちゃんの彼女、たぶんフジロック来とる」



大「えっマジで？」



丸「レッチリのファンやねんて。で、友達情報によるとやね、彼女仕事辞めたらしいから、たぶん行くって言うとったん」



大「ほんで？ほんでどうするの？」




丸「んーーーー、そうやねん。どないしよ(笑)」




大「丸ちゃぁーーーん。頼むわぁ」




丸「…あんな、俺、みんなに章ちゃんのこと全部言おう思うん」





大「…」




丸「章ちゃん、きっと俺らのことが無かったら彼女のとこ戻る気がすんねん」




丸「みんなに言うて、そっからみんなでどうしたらええか考えたらええんやないか、って」




大「そうやね…」





丸「今日、みんなで飲むやん？そんときに言おう思うて…」




大「ヤスどうすんの？」




丸「ごにょごにょごにょごにょ」




大「なるほど…」




丸「それ、大倉にお願いしたいんよ」




大「ええよ。時間決めといた方がええよな？」




丸「そうやね。みんなで飲んでしばらくして連れ出してもらう算段でええかな？」




大「そうやね。そうしよ」




丸「大倉…ありがと」



大「丸ちゃん…も…ありがとな…」









ごほ、ごほと声がした。






丸「ああっ！すばるくんっ！(汗)」






渋「…すまん、すまん、と、通りがっただけやし…邪魔して悪かったな。ほんじゃ！」





丸「すばるくん！これちゃうねんって！」






渋「…大倉と仲良うなぁ…ほんなら！」






丸「すばるくぅーーーんーーまってぇぇーーー！」





丸ちゃん…ほんまそういう趣味無いんか…？


そしてすばるくんも満更でもないんかいな(笑)

147→←145

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す