フレンチトースト 3 (緑)

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緑side




大「ちょ、ヤス何したん？教えて」




「…知らないんですか？」



大「…」




「安田さん、写真撮られてたんです。それを事務所が揉み消したんですけど…」






大「…それ、いつの話…？」




「去年の5月ぐらいですかねぇ」



ヤス…。


丸に聞いてない？って言うとったから


丸ちゃんは、このこと知っとったんや。




ヤス…なんで言うてくれへんかったんやろ。


アイツなりに考えがあったんやろうけど…。





…あかん、ヤスに直接聞かなかん。




…いつ会えるやろか。




「もうすぐ着きますよ」


大「…おん」




Aちゃんに連絡して

もうすぐ着くよって。


あっ。


Aちゃん店の外に出てきてる。


電話して
車に乗り込んでもらった。



大「…Aちゃん」




「えっと、えっと、初めまして。小倉です」



「初めまして。大倉のマネージャーです」



運転席のマネージャーに
挨拶して俺の隣に座った。



大「ごめん、車出して」



「はい。何か買わなくていいんですか？」



大「大丈夫」



車が走り出して
俺のマンションに向かう。


Aちゃん緊張しとる？

何か固まっとるで。


大「どしたん？」




「えっ、あの…嬉しくて」




大「えっ」




「…大倉くんに会えて嬉しくて」



思わずぎゅっとAちゃんを抱き締めた。



「ちょ、ちょっと恥ずかしいっ。やめて」



大「…ごめん」




マンション着いて
エントランス前で降ろしてもらった。




大「いこ」






手を繋いでエレベーターに乗る。





ほんまはここでちゅーしたい。





でも防犯カメラあるから我慢しよ。

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