フレンチトースト(緑)

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大倉くんからLINEきた。



たぶん6時には終われるから

せっかくやし夜ご飯食べへん？って。



うん。
食べたい。って返した。


何着てこう。

だいぶ夜も冷えてきたし
短いスカートはやめとこうかなぁ。


グレーのビックサイズのスウェットワンピに
タイツとブーツでいっか？
ニット帽も被ってこー。



電話きた。



うちのマンションの下まで迎えに来てくれるって。15分後ぐらいに着くって。


コンビニからの道筋を説明して電話を切った。



下で降りて待ってようかな。



「お母さん、出掛けてくる」



「なに、デート？」



「友達とご飯行くの」



「行ってらっしゃい〜♪」



間違ったこと言ってないよね？

お土産の袋とカバンを持ってエントランスへ向かった。



青い車が停まった。
大倉くんだって確認して
助手席に乗って大倉くんを見る。


Vネックの黒いカットソーに
白黒チェックのネルシャツに
キャップ被ってメガネかけてる。




「こんばんは…」



大「Aちゃん…久しぶり…」



「お仕事お疲れ様…」



大「ありがと。メシなんやけど、ホルモン焼き食べれる？」



「うん！大丈夫！」



大「よかった。めっちゃきったなくて、めっちゃ小さい店なんやけど、天国行くぐらい美味いねん」




「天国行くほど？すごっ。行きたいっ」




大「服に匂いつくけどええ？」





「天国行けるならっ」



大「よっしゃ、行くでっ！」


大倉くんが連れてきてくれたお店。
ホントに小さくて汚くて
酒飲みのおっちゃんしか居ないようなお店。

よくこんなお店知ってるな。




でも、凄いいい匂いするっ。

お腹空いてきた。

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