フレンチトースト(緑)

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生まれて初めて告白されたのが



大倉くんだなんて




どんだけの人に




羨ましがられるんだろうか？



いや、刺されるな。




全国の大倉担ホントごめんなさい。





でもホントに現実の恋愛経験値がゼロで

いや、マイナスかもだけど

告白されて、どう返事していいのか




全く分からなくて


何も言えなかった…。



大「ごめん、何か言うて…」




「ごめんなさい。こ、告白されたの生まれて初めてて…」



大「えっ、そうなん？」




「…はい。ごめんなさい…だから、どうしていいのか正直分からないです…」




もう情けなくて
ごめんなさいしか出てこなくて
うつむいてしまった…。


また続いていく沈黙。
ラジオから流れる西野カナのトリセツが
なんだか悲しく、聞こえる…。





大「Aちゃん、俺の彼女になったら

3人に会えるかもしれへんで」



「えっ！なにそれ！」



大「食いつき早っ」



「すみません、思わず…」



大「あいつら知らん仲じゃないし、そういうオプション込みで考えてくれへんかなぁ」




…。






…。






…。





「…やっぱりごめんなさい」



大「…そうなん？」



「…うん。あたしの推しのために


大倉くんを利用しちゃダメだと思うから」





…あたしの中の天使と悪魔が
ものすごいバトルを繰り広げたけど！！




大倉くんの人の良さを利用して


3人に近づくほど


図々しく生きたくない。


どれだけ好きでも


やっちゃいけないことってあるよね…。





大「なんなん。それ」




「えっ」







大「そこで、やったー♡付き合うって言うてくれたら…」







「…」







大「俺…本気にならへんかったのに」

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