瑠璃色とパーカー2（青）

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自宅について、章大がリュックサックを
ゴソゴソする。


「あんな、今月もう会えなさそうやから…」


と、ロイヤルオーダーの紙袋を渡してくれた。



「ありがとう。開けていい？」


「ええよ」


赤いジルコニアに王冠が乗ったネックレス。


「めっちゃ可愛い…」



「やろ？A、それ好きそうかなぁ思って」


「しかも、チェーン細めのやつにしてくれてる…」



「見えたらアカンのやろ？貸して。つけたる」



髪の毛を手で持って
章大にネックレスをつけてもらう。


「どう？」


「似合っとる」



「ありがとう…」


嬉し…。




「…もう1個ある」





「え？」



またリュックサックから取り出した
ロイヤルオーダーの小さな箱。


「なんかな、これも可愛い思うて買ってまった(笑)」


開けたら、ドクロが王冠を被ったピアス。


「仕事ん時はつけれんかもしれんけど」


「ちょー嬉し…泣きそう」



「良かったぁ。いらんとか言われたらどうしようかと思ったわっ」




「言うわけないが！(笑)」



早速ピアス付け替えて章大に見せる。


「似合うわぁ」


「ドクロが似合う女ってどうよ(笑)」


「最高やわ」


「あ、あたしもプレゼントあるんだわー」


いつ渡せるか分からないから
早目に用意しといた。


紙袋を章大に渡す。


「はい」



「ありがとう…。開けてええ？」



「もちろん」



紺色のニット帽。



「ざっくりのやつや〜ありがとう」



そのまんま帽子被って
どう？って聞いてくる。


「いいんじゃない」


スポンって帽子取ってタグを確認するけど
あれ？あれ？って顔してる。

「これ、どこのやつ？」


「編んだ」



「えっ！手編み？」



「ごめん」



「なんで謝んの？ええのに」


「いや、あの、手編みって重いかなぁ…と」



「重ないよ。いや、重いけど！

俺だけのための重さやん。

めっちゃ嬉しいで。

世界にひとつだけやん」



「…良かった。章大は引かんタイプだと思ったけど」


「引かへん、引かへん。ていうか、これ上手やんな。売ってるのと変われへん」



「編物はそこそこできるんだわ」


「凄いなぁ」


「てへ♪」



「大事にするな」




「あたしもこれ大事にします」



「照れる…」


「うん。照れるね」

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