78話 ページ42
結果は私の知っている通りだった。
ケイジさんが鍵番、Qタロウさんが賢者、そしてナオさんが身代であった。
この結果だけは……私がどう足掻いても変えられないものだった。
ナオ｢そう……ですか。…これが、サラさんの答えなんですね……｣
サラ｢…ナオ……さん｣
『(ソウ…さん……)』
サラちゃんとナオさんのやり取りを聞きながら、私はソウさんへ視線を向けていた。ソウさんは下を向いて黙ったままだった。
私は胸が酷く苦しんでいるのが分かった。私は一応どちらもやったから…この後、ソウさんが…サラちゃんがどうなるのかを理解していた。
ナオ｢……Aちゃん｣
突然呼ばれた私は、少し反応が遅れてナオさんの方を見る。それと同時に眉間にシワが寄るのが分かった。
『……』
ナオ｢ありがとうございます。あの時、先生が亡くなった時……私を説得してくれて……｣
『(あぁ。……やめて、やめて下さい。ナオさん)』
ナオ｢Aちゃんがあの時、私を奮い立たせてくれなかったら……まだ私は下を向いていました｣
『(そんな事を言われたら……私は、)』
ナオ｢今私がこうしていられたのも……Aちゃんのおかげです。本当に、、ありがとう。あなたと会えて良かった｣
『(……ずるい。ずるいですよ……ナオさん)……私も、ナオさんと出会えて……本当に、本当に、、良かったです……っ、ありがとうございます。私達と、出会ってくれてっ、！』
自分でも酷い顔をしているのは分かる。今にも目から雫がこぼれ落ちそうだった。だが決して落とさない。
私がここで落としてしまえば、ナオさんはいけなくなる。
ナオさんだって……必死で堪えてるんだから。
ナオさんはふわりと、笑った。今から処刑されてしまう人間からは考えられないような……優しい、笑顔を。
ナオ｢……ふふふ、あっちで…先生に、会えるでしょうか…………絵…完成させたかったな…｣
『……できますよ』
私はずっと、こっちの世界に来る前にも思っていた事を、ナオさんに告げた。
『…………っ、あっちで、完成させたらいいじゃないですか。…………ミシマ先生と、一緒に』
私がそう言うと、ナオさんは目を見開きそしてヘラりと笑った。
ナオ｢はい。……そうですね……！｣
ハンナキー｢そ……それでは…しょ…処刑の時間です｣
サラ｢ま、待って…！！｣
ハンナキー｢サラさんには、これを……｣
サラ｢こ、これって……！！｣
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！課題！！もう頑張りました！！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます！！楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(？？)！！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい！！(( 課題お疲れ様でした！更新嬉しいです…！ これからも応援してます！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年7月28日 18時
