77話 ページ41
『「(私が、Aを守ろう)」』
私のようにはならないように、私のようには育たないように、陰ながら助けようと。そして事件は起こってしまう
弟の、優斗の殺しであった。
Aは悲しんだ。苦しんだ。心にまた深い傷を負ってしまった。
オトネはどうすればこの悲しみを救うことができるのか考えた。そして、結果
弟を殺した人間を殺せばいい。
この思いだった。
オトネはAの世界でもAの体を使い、殺しを始めた。
Aが痛めつけるだけ痛めつけた後、オトネがAの体を使い殺す。これを繰り返し、遂には
『「……汚ねぇ」』
「……」
「……」
Aの両親にまで手をかけた。オトネは証拠を一切残さず、この殺人事件を、強盗殺人事件に仕立て上げ、犯人を別の人間に擦り付けた。
Aはこの事を知らない。これは、オトネだけが知る真実。``陰ながら``守ると誓った、オトネの想い。
『「(だから今度も、必ず助けるよA……)」』
オトネはカッターを握りしめながら、投票の結果を待つ。
そして、遂に結果が出た。
絵心 奈緒 2票
木津池 神奈 3票
日和 颯 (月見 真) 4票
『「!」』
この結果にオトネは目を見開く。まさかソウに……いや、シンに投票をするとは、思っていなかったのだろう。
オトネはあの時、確かにサラを信用しようと決意した。だが、心のどこかでやはり疑っている部分……言わば半信半疑な状態だった。
誰だって死が目の前に現れたら恐れるだろう。自分が確実に生きられる道を選ぶだろう。だがサラは選ばなかった。それは自分のためなのか、はたまた他人のためなのか、または……
それは、サラ自信が分かることなのだろう。
『「(ありがと、A……少し安心した)」』
(気は済んだの?なら、変わってよ?)
『「(うん。変わる)……」…………はぁ、疲れる』
ソウ「あはは…それでいい…サラ」
サラ「……」
サラちゃんは青い顔をしながらソウさんを見つめる。
ソウ「君は僕を殺したいほど憎んでいた……そうでしょ…?」
サラ「………そう…です……ソウさんを…殺したいと思ってました……だから…あなたは……間違ってなんかいなかった…」
ソウ「あはは…あははははは……!!」
ハンナキー「それじゃあ…け、結果を…発表します」
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!課題!!もう頑張りました!!これからも更新頑張りますね! (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます!!楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(??)!! (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい!!(( 課題お疲れ様でした!更新嬉しいです…! これからも応援してます! (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トギリ | 作成日時:2020年7月28日 18時