76話 ページ40
(ちょっとオトネ、なんでいきなり変わるなんて言い出したの？ねぇ聞いてんの？？オトネ！？)
『｢……｣』
オトネは考えていた。ナオが身代の勝利条件を達成して、共に脱出しようとする人間が誰なのかを。
そして考え抜いた先にいたのが
サラ｢……｣
サラだった。
恐らくナオはサラを選ぶであろうとオトネは勘づいていた。その勘は当たり、ナオはサラを連れていくことを選んだ。
そこでオトネはある疑問に行き着いた。
もしサラがナオを選べば、私とAはどうなるのか
ゲーム通りになるのなら、私達は全員死ぬ。
生きてここを出ることは出来ない。
そしてサラは私に、いや、
もしここを出ることが出来たら、私たちに本当の愛を見せると。
だが、もしサラが私達を裏切り脱出したら？
私達を見捨て、自分だけが生きる事を優先したら？
『｢ッ……｣』
オトネはその事を考えただけで頭がどうにかなりそうだった。また裏切られるという絶望感がオトネの心を支配する。
怖い、恐い、こわい、コワイ
オトネもAも、そう何度も裏切られてしまっては、壊れてしまう。だからオトネは考えた。
どうすれば、壊れずにすむ？
その考え着いた先にオトネは思い出した。
あの時のAの言葉を
『もし、裏切られるのであれば……』
殺してしまおう
オトネはその言葉を、Aの言ったその言葉を思い出した。
あの時言ったAの言葉に、嘘は感じられなかった。それはAも、裏切られるのを恐れ、変わってしまった証拠なのだろう。
だからもしその選択を、ナオと生きるという選択をしたのであれば……その瞬間
『｢(サラちゃん……)｣』
オトネは未だ放心状態にあるサラへ視線を動かした。
『｢(あなたを……殺す)｣』
オトネはポケットにしまった少し血のついたカッターを握りしめる。
第2の生を受け、Aの体に入ったオトネ。今度は愛されることを願い大人しくしていたが、現実とは残酷なもの。
Aは愛されず、心に深い傷を負いながら大きくなった。
オトネは中でずっと傷つき続けるAを見てきた。そこで芽生えた感情はただ1つ。
同情だ。
私と同じ、愛されたいと願い一生懸命頑張ろうとも、大人は、両親は見てはくれない。愛してはくれない。
なら私が取るべき行動とは、そんなの直ぐにわかった
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！課題！！もう頑張りました！！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます！！楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(？？)！！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい！！(( 課題お疲れ様でした！更新嬉しいです…！ これからも応援してます！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年7月28日 18時
