64話 ページ28
そんな疑問が幼い私の頭にこびりついた。
｢あんたさえいなければ……私はッ！！今頃あの人とッ！！幸せな暮らしが出来た！！！｣
『｢(どうして…お母さん……)｣』
どうしてお母さんは、私を愛してくれないの？
どうして……お母さんを捨てたお父さんばかりを愛するの？
｢あの人は、私を愛してくれて……！！私もあの人を愛してて……それで、それで……！！！幸せなはずだったのに！！！｣
『｢(やめて……やめてよお母さん……私、聞きたくないよ)｣』
母は私の思いを知らずに、喋り続ける。
｢あんたを産んだら……あの人は会いに来てくれると……私だけを愛してくれると思ってたのに！！｣
｢なのに、あの人は10年経った今でも会いに来てくれない！！！なんで、なんでよぉ！！｣
『｢(やめて、聞きたくないよ。どうして私を愛してくれないの……？お母さんを捨てたあの人じゃなくて……私を愛してよ……！！)｣』
｢あんたなんか……あんたなんか…………！！｣
『｢いやだ、やめて、やめてよお母さん…！！聞きたくない！｣』
その言葉をまた聞いてしまえば、私はあなたを、
産まなきゃ良かった!!!
許せなくなる。
・
・
・
プツリ。……私の心から、何か大切なものが切れた音がした。
私は、今日の仕事で使ったナイフを手に握り締め、母の元へ1歩、また1歩と着実に近づく。
｢な、な、何よ…なんでそんな物をもってこっちに来るのよ！！わ、私は当然のことを言っただけでしょ！？！？｣
お母さんのその怒った顔は嫌いだよ。
私はナイフをもう一度強く握り締め……
｢や、やめろ！！く、来るなッ、来るなあぁぁぁぁぁあ！！！！｣
グチャ
私がいた所へ強く突き刺した。
何度も、何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も！！！
もう何度刺したか分からない……だが、私の周りには母だったものが散らばっていた。
『｢……｣』
小さな私は考えた。どうしたら、私が欲しかったものは手に入るんだろうかと。分からなかった私は思いついた。
『｢私を創った父親に聞こう｣』
私は、顔も知らない父を探した。
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Rukia (ゆっくりゆる) - な、なんで……ソウさん×すんっ?! いくら面白くても許せんわ(誰目線) (2021年2月27日 18時) (
レス) id: 2e12baa0e6 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！課題！！もう頑張りました！！これからも更新頑張りますね！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 桜彩さん» ありがとうございます！！楽しみだなんて言って貰えて作者は禿げることしか出来ません(？？)！！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - トギリさん» お帰りなさい！！(( 課題お疲れ様でした！更新嬉しいです…！ これからも応援してます！ (2020年8月31日 23時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
桜彩 - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年8月31日 22時) (レス) id: 193d98d6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年7月28日 18時
