花蘇芳を飲み込んで 〈刀剣乱舞×呪術廻戦〉

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「A、そんなに薬飲んでて大丈夫なの？」



『ちょっと筋肉痛こじらせたかなって感じなんで』



タブレット越しの反町さんに笑ってそう返す。
反町さん達役人はそれぞれ担当している審神者のバイタル確認も業務の一つなので数値をもとにこう聞いてきているんだと思う。



そんな心配するようなものでもないし、自分の体調こそ自分でわかる。




「それより、白山吉光どう？ダメそう？？」



『少し恥ずかしがってるだけですよ…。時間をかければ大丈夫です』



弱そうな悪役が吐く台詞みたい。かゆっ。



「そう……。無理だけはしないことよ？」




「また連絡するわ」






そんな風にして反町さん(オカマ)は画面から消えていった。


ふぅ…。バイタル見られてるからもし私が死んでも骨くらい拾ってくれるだろ。
まぁ。そうなる前に審神者を救出するための制度なんだけどね。




突然ズキンッ！と痛んだ胸に手を添え隣の髭切にバレないように平静を装う。



「主？？」



何か感じたのかこちらを振り向く髭切に"どうしたの？"といつもの調子で聞き返す。
なんともないと分かったのか日向ぼっこを再開させている。




これがいつまで隠し通せるか分からない。




審神者と刀剣男士は密に繋がっている。




刀剣男士と審神者同士が痛覚や視覚など五感を共有することは難しいが、穢れなどでの影響を受けているとダメージが全員に行き渡る。




穢れをもらった場合も、穢れた場合でも例外はない。



放置していれば刀剣男士は神としての姿を保てなくなり、審神者は死に至る。




「主！かくれ鬼しよーよ！」





『ごめん包丁…また今度ね』




トタトタとかわいい足音が近付いて来たと思ったら短刀達だった。生憎白山君を背負っているし、体的にも動けそうになかったからやんわりと断る。





本当は皆と走り回りたい。





ただ、今の私には無理かもしれない。





「主、手の調子はどう？」




『まだ、痣が残ってる。でも、小さくなったから大丈夫』





「そっかぁ。ほら、このお菓子凄く美味しいから食べてごらん」




髭切とのお茶会はそれは和む。
掌の…全身の痛みなど忘れさせてくれるくらい──





しかし、、次の瞬間には手に持ったお茶と共に床に倒れ伏してしまった。

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