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仕事終わり。
実弥先輩とのご飯も終わり帰路に着く私は、どうしたらいいものかと頭を悩ませていた。
実弥先輩の行動を見る感じ、たぶん脈はある。
高校時代のそれとは全然違うのだから。
けれどそう単純な話では無くなってしまった。
伊黒先生のことも考えなければいけないし、それに杏寿郎先輩のことも。
３人の間で揺れている私を高校時代の私は想像出来たはずもない。
そんな事を考えながら歩いていると不意にスマホが震えた。
画面を見れば、再び私の心臓は一瞬にしてざわつく。
“着信:杏寿郎先輩”
と書かれた画面を見て一つ息を吸い込み応答ボタンへ指を伸ばした。
『もしもし』
「なんだか久しぶりだな！今大丈夫か？」
『はい、大丈夫です。』
電話越しに聞く杏寿郎先輩の声は相変わらず元気ハツラツという感じで、私の悩みなんて吹き飛んでしまいそうになる。
いや悩みの種の一つである彼の声で吹き飛ぶなんてないか。
電話をするのはいつぶりだろう。
最後に会った時は先輩はこんなにも格好よかったのかと思わされたものだな、なんて客観的なことを思って、自然と口角は弧を描いた。
「実は来週そっちに帰るのだが、少し会えないか？」
『あ…はい。大丈夫ですよ。』
「そうか！それは良かった」
と言った先輩は、「断られたらどうしようかと思っていた！」と本当に思っているのだろうかと言うほど元気な声で笑っている。
「実はな、西に大事な話があるんだ」
『…え？』
「では、また連絡する」
『え、あ、』
私の返事を聞く前に切られてしまった電話口からはもう通話終了を告げる無機質な音しか聞こえない。
大事な話とはなんだろうか。
先程とは打って変わったやけに真剣な声色で、頭を何度も反芻するその言葉に身体の体温が上がっていくのを感じた。
…もう、どうしたらいいの。
三人に揺らめく私は、もう一人ではどうしたらいいのか分からず。実弥先輩のことが1番好きなはずなのに他の人にも心を動かされているなんて、最低だ。
そう頭では分かっているのにことある事に動いてしまう心は、どうすれば止まってくれるんだろうか。
限界だと感じた私は足を止め、家までもう少しというところで踵を返してある場所へと向かった。
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奏海(プロフ) - 環さん» たまちゃんありがとうーっ！キュンキュンして貰えて良かった！ぜひ最終章もお付き合いよろしくね♡ (2021年10月21日 13時) (
レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - ひよさん» ひよさん！コメントありがとうございます♡ずっと放置していたなと思って頑張りました！笑 ぜひ最終章で3人と結ばれてください🥺投票もしてくれてて嬉しい！ありがとう♡ (2021年10月21日 13時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - かなみちゃん2章おつかれさまとおめでとう！！ずっと待ってました更新ありがとーーーっ！！！めちゃくちゃきゅんきゅんだったよ…！！最終章で3人と結ばれてきます。おつかれさまありがとう！！最終章読んできます🥺 (2021年10月20日 18時) (レス) @page33 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 奏海ちゃん第2章お疲れ様でした…!! ここ数日の怒涛更新にハァハァしていた次第です。しかも3人それぞれとの最終章ですと…? 選べない読者へのご褒美ですかありがとうございます!! 待ってる!! （投票済って出るのマジ腹立たしい） (2021年10月20日 7時) (レス) id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
奏海(プロフ) - 環さん» たまちゃんただいまーっ！待っててくれてありがとうッ！！！私もたまちゃんラヴだよ…っ！！！！！ (2021年6月1日 22時) (レス) id: d291d10447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏海
| 作成日時：2021年4月23日 12時
