第六話 緊急会議 ページ10
リムルさんに呼ばれた私は豚頭帝(オークロード)討伐の件だった。
豚頭帝は『飢餓者(ｳｴﾙﾓﾉ)』というユニークスキルを持っているらしい。
「飢餓者、守るものを救うのに彼なりに必要だったのかもしれませんね。」
そう呟くと、皆は私を一斉に見た。
まずい、大鬼族(オーガ)は豚頭族に殺されたのだった。その事実を知っていた上出てしまった言葉だ。
ベニマルやシオンは私のことを鋭い目で見ている。それもわかっていた。
「おそらく、オークたちが住んでいた地域は雨も降らず砂漠化していた。
そこで豚頭帝は、ゲルミュッドというやつに名前をもらうしか無かったのだと思うの。
仲間の飢餓状態を自分のみに与えればいいと…。この場において失礼な発言だとは思うわ。
しかし、その飢餓は私達にも在るわ。例えばもっと強さを、力をなどという感情。
それが度を振りきってしまったのね、ねえリムルさんもしね豚頭帝に会うとき。
私にも逢わせて欲しいの。お話がしたい、きっと話ができるはずだから。
それに戦力になるものが多いほうがいいでしょ。」
私は、皆に聞こえるように言った。彼に会いたい、孤独感や焦燥感を一人で抱え込んできた
彼に。私なら彼の飢えを少し満たせる気がしたから。
「Aさん、貴女の意見は客観的にも見てるしすごくいいと思う。でも。
今の私達にはまだ受け入れることができないの。ごめんなさい。」
シュナさんはか細く泣きそうな声でつぶやいた。わかっていた。
その気持になることもすべて。だからリムルさんに返事は任せていた。
「大鬼族たちの気持ちもわかるが、Aの意見も的を射ている。
わかった、A。お前も連れて行こう、だが戦いは極力避けろよな。」
リムルさんは笑顔だった。だから、彼らはリムルさんに付いて行くのだろう。
寛大な心を持って、なお優しさや強さが共にあるリムルを。
「畏まりました、私はそれで飲みましょう。」
会議は進み、蜥蜴人族(リザードマン)たちと連合を結ぶ作戦へ進行していった。
会議が終わり、ふと前のように煙草が吸いたくなったので森に吸いに出かけた。
煙草は嗜む程度だが、一度吸うとやめられなくなる。
よく、○に心配されていたのを思い出す。
煙草に火をつけ、一息しているとベニマルとシオンが来た。
おそらく先ほどの発言で怒りがこみ上げてきたのであろう。
「A様、先ほどのことですが…。」
ーー
山北です。
あと一話分書いたら寝ます。
社畜頑張ります。
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (
レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか？ (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します！ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです！あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山北 | 作成日時：2019年3月20日 0時
