第四話 村人との接触 ページ7
リムルさんと話している中に村についた。
とても活気があり、生活することを楽しんでいるような印象だった。
「すごくいい村ですね。」
一目見た瞬間に好きになることはあまりなかった。
だからこそこの感覚が不思議だがとても心地が良かった。
自然と笑みがこぼれていると、村長さんらしき人と身長が小さいおじさん(?)が歩いてきた。
「リムル様、お帰りなさいませ!! って」
「旦那、待ってたぜ。刀の試作品だが…って」
私を見ると、二人はだんだん青くなり口がパッカリ開いたまま固まった。
そんなに私は変かな。やはり転生者というのは珍しいのだろうか。
困惑している私を見かねて、リムルさんは二人に声をかけてくれた。
「リグルド、○○○ジン俺の客だ! 何故、顔を青くしている?
それより彼女だが少し村で休ませていこうと思うのだが…。」
なるほど、村長さんがリグルドさんで隣の方が○○○ジンさんって言うのね。
早速リグルドさんとガイジンさんに挨拶をした。
「これから少しの間お世話になります。A=カミライと申します。
Aとお呼びください、なんだか堅苦しいのは好まなくて。」
ははは、と笑うと二人は頭を地面につけたのだ。日本でいう土下座。
焦った私をよそ目に二人はこう話した。
「A様、神族(ゴルヴェル)の末裔とされるその気質に我々が拝見してよろしいのですか!
もうゴルヴェルはいないと聞いていたものでして、お会いで来て光栄に思います。」
私は今自分の存在がどのような存在かを知った。ゴルヴェルという種族がどんな存在か。
異世界に転生された先で神に最も近い存在の種族になるだなんて、誰も思いはしないだろう。
「リグルド、○○○ジン。そのゴルヴェルというのはどんな種族なんだ?」
リムルさんはそう二人に話しかけた。転生者だと状況などがわかりづらいから仕方ないか。
何故知っているのかというと、大賢者さんに自分がどんな種族か教えてもらったのだ。
「旦那、いいか。ゴルヴェルっていうのは魔法や人々の愛を司る。
つまりはこの世界で最も美しく強く、そして神に近い種族だ。もう絶滅したと聞いたがな。」
○○○ジンさんが言うと周りの私に対する目が変わった。
私はこういうのは好まない、普通に接して欲しいのだ。
「○○○ジンさん、私は普通がいいのでお友達になりましょう。そうしたほうが心地がいいわ。」
といって語りかけるように微笑んだ。
彼女の笑顔により村の人々は全員頬を赤らめた。
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか? (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します! (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです!あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山北 | 作成日時:2019年3月20日 0時