第二十五話 実技試験 ページ46
受付嬢は私に丁寧にこのギルドについて話してくれた。組合に登録した時点でFランクとなり、Bランクまでは此処で受けられるという。
「じゃあ、Bランクまで受けてもいいかしら?なんせ早くなっておきたくて…」
そう言うとすぐに試験会場まで案内してくれた。そこでは大いに賑わっていて、妹である○の情報を簡単に聞き出せそうだった。
「あのひと綺麗過ぎない?」
「エッあの人がBランクまで受けるのか?」
といろんな声が聞こえるがまずは試験にきちんと合格してから聞こうと思った。
試験管らしき男は魔法で召喚した狩猟犬を一匹出したが数秒でその子の首を断ち切ってしまった。
「強…。」
と歓声が大きくなるが、D 狩猟狼からC 巨大熊、C+ 吸血蝙蝠まで倒していった。魔法は未だ使わずに温存し、恐らくBのモンスターで強敵が出てくると思ったのでそこにとっておく。
「中々やりますね…しかし次はもっと強いのを行きますよ」
そういった彼には、恐れ、妬みや嫉みが多く含まれていた顔だった。目は血走り、興奮していた。この目は伯父の目に似ていて少しばかりの吐き気と嫌悪が襲った。
彼が出したのは下位悪魔と中位悪魔だった。恐らく、二体同時でこのレベルを出す試験はAに昇格するときくらいだろうと思った。歓声からはざわざわと声が聞こえてきたがやはり少しばかり嫌がらせを含ませているのだろう。
「単純な物理攻撃は通用しないぞ。さあ、どうしますか?降参しますか?」
と話し始めるがそうなってしまうと元も子もない。
私は日本刀の右半分に闇魔法、左半分に光魔法を唱える。
「黒水光炎(レインデッドインフェルノ)…さあ悪魔さん勝負よ」
魔素は最大限に抑えて、光炎を下位悪魔に受けて放つ。追尾式にしたのであっという間に悪魔に当たり塵となって消えた。中位悪魔は直接攻撃で倒したかったので、攻撃を交えることにした。
「ヒャッヒャッヒャ、俺様に勝つってか!面白え人間様だよおお」
そう話す彼は私に向かってファイアーボールを出した。
大きい炎は9つに分裂して私の方に向かってくる。
「死ねえええ!」
そういった彼の言葉は虚しくも、私の刀で消えその破片が光と闇の塵となって現れた。そうして、瞬歩で移動し彼の背後まで一気に近寄る。
「ごめんなさいね、私はあまり弱くはないの。後、私は神族なのよね。」
と小声で囁き一気に切り倒す。此れで私の試験は無事合格したのだ。
周りの方々は歓喜に満ちており試験官は口をあんぐりと開けていた。
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか? (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します! (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです!あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山北 | 作成日時:2019年3月20日 0時