第二話 行き逢う瞬間 ページ5
少し歩いてみたもののやはりは此処は大森林と言われる位広いな。
歩いても歩いても一向に出口が見えてこない。
大賢者さんに色々聞いて入るものの” ここを出られないのではないか ”
という焦りが出てきてしまう。
「いけない、いけない。焦りはこの世界においても良くないわ。」
足を休めようと思い、あたりをを見回した。
「お姉さん!! こんなところでどうしたの?」
ふと、後ろに気配を感じたので振り向いた。
声の主は、” 少女 ”だった。浅い水底の青さの髪色で、すごく愛くるしい顔。
何故か私はその姿に安心した。この方はきっと同じだ…と。
「私は迷ってしまったの。この森は初めてなのよ。」
彼らは、強そうなイメージだったので笑顔で状況を説明することにした。
でも、水色の彼以外の二方と狼の方は私の方を見るなり目を逸らしてしまう。
私のことが気に入らないのか…と思うとすこしばかり心が締め付けられる。
「じゃあ、俺の村においでよ!あっ僕は悪いスライムじゃないよ〜。」
あっ此のセリフ。
「ははは、日本の人なのね。その言葉で緊張が抜けたわ。」
” ありがとう。 ”といい、彼に近づいた。
そして、彼の頭にキスをした。妹によく似ていたからつい癖でしてしまった。
リムルさんは赤面して焦る様子を見せていた。
普通、他人に頭でもキスされるのは嫌だよね。気をつけよう。
私は彼らとうまく馴染めるだろうか。でも、私はもうあの世界の私ではない。
きっと、○にも会うことができる。まっててね、○。
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ベニマル視点
リムル様が声をかけられた時までは切りつける準備をしていた。
だが、彼女が振り返った時空気が変わった。
短い髪が風とともに少し揺れ、濡れた羽色の髪がひときわ輝いていた。
「綺麗だ。」
小さいながら声が出てしまい、すぐに口元に手を当てる。
彼女の気質や色気は世界を虜にする。そう感じた。
上品な口調に身のこなし、下級のものであったら声をかけられるものではない。
そんな彼女に声をかけられるなんて、さすがはリムル様。
リムル様との会話中彼女の笑顔が見えた。
「ははは、日本の人なのね。その言葉で緊張が抜けたわ。」
上品に笑う彼女には愛くるしさと美しさがあった。
心のすべてが満たされるような笑顔、俺にこんな感情なんて無かったのに。
すると彼女はリムル様の頭にキスをした。
俺の心はチクリと傷んだ。なんだこれ
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか? (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します! (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです!あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山北 | 作成日時:2019年3月20日 0時