【募集企画】東方幻想記録物語6巻

追いかけてみた　夏 ページ10

私を置いて師匠が金髪の子のもとへ走っていく。
えぇっと……確かフランドール・スカーレットだったか。
っと言っても師匠はどーせ平気だろうし。
師匠よりもさっき外に走ってった女の子の方が気になる。

「……追いかけてみようかな」

このまま空夜さんのそばに居ても怖いし。
後上手く行けば異変解決に参加しなくても良いかもだし。
……霊夢とか師匠に怒られそうだけど。

「それじゃあ空夜さん、私は女の子追いかけてくるんで！」

そう言って空夜さんの返事を聞かずに
女の子が逃げていった方向へ走り出す。

しかしあのBB……賢者人を空に落としといて何知らん顔してるんだ……。
まさか師匠と友人とは思わなかったし。
今回の異変全力で妨害して一回ぐらいぶった斬る！

っと、さっきの子が見えてきた。

「おーい、君！ちょっと待って！」

声を上げる。
私の声を聞いて彼女の走る速度は少し遅くなる。
それに気づいた私は全速力で駆け出し彼女の腕をつかむ。

まあ、聞かなかったら瞬間移動で目の前に出てあげるつもりだったけど。

「あの、君……ちょい待ち……酸素……足りない」

きゅ、急に速度は上げるもんじゃないや。
酸素不足でぶっ倒れる。

「あ、改めて……私の名前は新崎夏！
　つい最近？幻想入りした外来人やってまーす！……？」

顔を上げて彼女のを見た時、
私は何故か霊夢の面影を感じた。

人里での一服　穂花→←今の…何？　花鈴

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