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竹林から壁の上まで 寒那 ページ6

(ほんとに…どこなんだろ、ここ)

キョロキョロと回りを見渡すが、見えるのは竹、竹、竹…
歩いても歩いても竹。

「誰かー、居ないのかー」

声をかけても特に反応は無い。
近くに人が居ないのか?
長いこと一人を望んでたけど、いざ一人ぼっちになると、孤独感がすごい。

(もういい!とりあえず走る!)

誰も周りに居ないなら誰かが居るところまで走る…
よし、そうだ、そうしよう。

一つ息を吐き、竹林のなかを走り出した。
無数の竹が通りすぎる。

(…ん?)

数秒走ってから、違和感を感じ足を止めて空を見上げた。

一瞬、空が黒に覆われたかと思うと、いつの間にか元の空へ戻っていた。

(今のは…?)

変だなぁ、と思いつつも、また走り出した。
風を切り、地を蹴り、走り続ける。

(おりゃぁ!)

目すら閉じて、感覚があるのは地を蹴っている足の裏だけだ。

走り始めてから何秒…いや何分たったのだろうか。
目を開けるとそこには“壁”があった。

(!?)

慌てて後ずさる。
壁の全体を見ると、それは横に長く続いていた。

(なんかの、防壁?)

大きく跳躍して、壁の上に座る。
壁の内側には大きな建物…言うならば洋館があった。

(だれか、住んでるのかな、もしここにお金の概念があったら…お金持ってるんだろうなー)

ボーッと、壁の上で館を眺める。

変なところに来て長く走ったせいか相当疲れているのか、気を抜いていると瞼が落ちてくる。

(そういえば…人間の中では…猫は一日の半分…寝てるんだっけ…)

あれ?なんでそんなこと知ってるんだろ。
……まぁ、どうでもいいか。

「フワァ」

あくびをして目を閉じる。

猫なんだし、壁の上で寝てても違和感無いよね。

新たな人を見つける数分前 ミリア→←此処は、一体? 桜



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サクラドール・フューラースカーレット(プロフ) - お話がいっぱいになった為続編を作ります! (2021年4月1日 23時) (レス) id: b68c219d90 (このIDを非表示/違反報告)
若草。@ねむねむ星人(プロフ) - はじめまして、若草と申します。更新をさせていただきます。 (2021年4月1日 21時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 更新させていただきました (2021年3月17日 21時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 初めまして、かぽなんです。更新させていただきます! (2021年3月17日 20時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪@低浮上(プロフ) - 更新しました! (2021年3月4日 17時) (レス) id: 52e526ba44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他7人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2020年10月20日 17時

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