【募集企画】東方幻想記録物語6巻 (ページ19)

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抑えられるのか。　花鈴ページ19

上手いことミリアさんを巻いて紅魔館に駆け込む。

中は凄いことになっていた。
外来人の和華さんと玲雷さん、
それにお嬢様に報告していた最中に乱入してきた琴葉さん、
更にもう一人いた外来人達がお嬢様、パチュリーとこあ、それに妖精メイドたちと戦っている。

それより、咲夜さんは?

目を走らせるとお嬢様と戦っていた。
操られていない?すると、この効果は妖怪だけという事?

「咲夜さん！」
そう話しかけるも戦闘中だからか、ちらりと視線を送って来るだけ。

「っ…そのまま気を引いといてください！
スペルカード発動! 光鈴始まりの灯り！」

本当はよくないんだろうけど、これはお嬢様の為。

とても強い光が辺りを照らす。
この光は敵対意識を持っている人を気絶させる効果を持つ。
主人を気絶させるのはよくないけど最終手段だったから。

「咲夜さん大丈夫ですか?
…あぁ！ミリアさん逃がした！！
不法侵入だろ、あれどう考えても！！」

「花鈴？」

「ちょっとすみません、不法侵入者捕まえてきます！！」

それだけ言うと門前へ飛び出した。

―――――――――――――

姉さんは…寝てる。良かった。
できるだけ気配を消し、横を通り過ぎた。

足跡的にはこの辺で途切れてる。
こっから飛んだのか。

能力を使用し気配を辿る。

博麗大結界のすぐ近くだ。
何で結界なのかわからないけど追わないと！

急いで能力を更にかけて‟気”で浮かび上がる。
スピード的には余裕あるから大丈夫かな。

飛びながら頭を働かせる。
紫の能力じゃ絶対に妖怪は操れない。
とすると…紫が知り合いに依頼して異変を？

こんな能力持ってる人って…

あ、伝説で聞いたことある気がする。
妖怪には確か神様がいるって話だったっけな。
妖怪の賢者と妖怪の神様が知り合いでもおかしい訳ないよね。
だからこの異変の主犯って…

え、でもなぜ？

そんな疑問は簡単に解決された。
博麗大結界に紫がいるという事が一番のヒントだ。

嫌な予想が脳裏をよぎる。

結界が壊れそう？

だから妖怪の神様が異変を起こした？

確か妖怪の神様の名前は…

「望山穂花…様?」

呟いた途端弾幕が襲い掛かってきた。
「嘘！何！？」

下を見ると全ての妖怪が私に向けて弾幕を放っている。

「っ何これ！！」

こんなの…どうしろと！

私は弾幕をよけながら急いで目的地に向かう。

理由？そんなの簡単でしょ。
ミリアさんに謝る事と

、

、

__異変の主犯を伝えるため。