【募集企画】東方幻想記録物語6巻 (ページ14)

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教えていいのか？　花鈴ページ14

「スペルカード発動創造【思い人の子守唄】」

私と妹様が戦っている時に不意に声が聞こえた。
普段の妹様であれば楽々と躱しているはずなのに今回はとても簡単に眠った。

恩人に礼を言おうと振り向くとオレンジ色の髪を持つ男性が居て
私に話しかけてきた。

「大丈夫でしたか？えっと俺はミリア・レイヴィ半人半吸血鬼の外来人です
つかぬことを聞きますが異変の主犯をご存じですか？」

「っ…」

これは…バレてるのか？

知っている、というよりは九割九分九厘想像つくという感じ。

でも、伝えたら妖怪の賢者というそれなりに信用(?)が置かれているのが台無しになる。
それは友達としてなってほしくない。
隠す…か?

__隠そう。

成るべく平静を装って。

「すみません…分からないんですよね。今弟子と訓練しようと思ったら急に異変が起きて…」

紫が信用されなくなるなんて絶対嫌だ。
っと、その前に皆の様子を…

紅魔館にいる外来人も心配だし…

「えーっと、紅魔館の中にいる外来人も心配なんで行っても良いですかね？」

そう普段通りに聞いてみる。

「隠してたり…してませんか？」

マジかよ…バレてほしくない…

この人紫と関わりないよね。
あったら終わるんだけど。

隠したことで完全に共犯者になっちゃったじゃん。

これ、普通にヤバいかも。
バレたら他の人から信頼されなくなる?

ま、異変解決には協力することに変わりはないけど。

「それは、今は言えませんね。いずれ分かると思いますよ。」

取り敢えず適当にはぐらかしておこう。
今紫…何してるのかな?

あの人のことなんだから何か考えているはずなんだけど…

…考えるのは後だね。
紅魔館の皆助けなきゃ。

外来人だけで抑えられるのか心配だしね。

「お嬢様が心配なので先に行かせて頂きますね。」

こういう風に使うのは勿体ないけど。

「スペルカード発動光煌七色光源!」

別に殺傷能力を持たないがとても眩しい弾幕を出して目くらましをした。

さて、時間かかったけど皆を探さないとな。

「こんな事したくなかったんですけど…ごめんなさい…」

これは本心。

そう言って先を急いだ。