【募集企画】東方幻想記録物語 3巻

嘘でしょ　夜音 ページ42

んー。やっぱり探し物は見つかんないなぁ………


こーりんに礼を言い再び魔法の森へ。
そういやさっき零魔は帰ったみたいだけど。
…だいじょーぶかなぁ…?

ま、いいや。
駆け出し助走をつけてから、翼を使い飛び始める。このまま空飛んでさっさとかーえろ。

ん？あ、零魔だ。
空から見るとどこに誰がいるか簡単にわかっちゃうんだよなぁー。
そういう点でも翼はほんと便利だなって思う。ま、これのせいで夜闇が存在する訳だけど。
……それについて、まだ誰にも話して無いんだよなぁ…

いいや。いつか話せば良いし、ながったらしい話だもの。

なんて考えていると、急な頭痛が走る。

…まさか。

疑いが確信に変わるまではそう長くなかった。あいつだ。夜闇だ。
そう思った途端更に頭が痛くなっていく。
頭の中で彼女が語りかける。


『お久しぶり〜。私ね？実は異変を起こそうと思っているの。幻想卿の住人を絶望させて、全て私の思うがままに。最高でしょう？』


何が最高だ。そんなの誰も望まない。
お前なんかにそんなことはさせない！母さんが命を張って僕を守った様に、次は僕がお前から幻想卿を守るんだ！


『あっそ。ならもう良いよ。さっさと寝ろ。』

っ…………



その言葉を聞いて僕の意識は途切れた。

夜闇が弾幕を使い、零魔がいる魔法の森の半分程を壊し始めたことを僕が知るのはずっとずっと先の話。

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