【募集企画】東方幻想記録物語 3巻

本を借りる　零魔 ページ40

夜音姉さんと一緒に香霖堂に行き無事たどり着いた。
今僕は夜音姉さんと別れて外来人についての資料を探している。

「･･･はぁ」

最近物凄く頻繁になってきたため息を吐く。

「なかなか見つからないなあ…」

なんて事を呟きながら香霖堂にある本を漁る。
ただ一つだけ言わせてほしい…

「僕は姉さんみたいに本は盗まない！」

「どうしたんだい急に大きな声を出して」

「あっ、こーりんじゃん」

急にこーりんに話しかけられて少し驚いた…
いや、ここは香霖堂だからこーりんに話しかけられても別に普通なんだけど･･･
何か驚くんだよなぁ…毎回

「あっ、じゃないよ･･･ところで零魔は今日は何の用できたんだい？」

「えっ？あぁ、外来人について興味があったからここに資料を探しにきたんだ！
　紅魔館だと魔理沙姉さんが過保護で自由に回れないと思ったからさ」

ふっ、既に夜音姉さんに似たような質問をされたからこんな質問余裕で流せるぜ！

「…それならこの本を持っていくと良い･･･暫くの間かしてあげるよ」

そう言ってこーりんが古びた本を3冊持ってきて僕に差し出した。

「い、良いのか！？」

外来人について少しは調べたけどあんまり資料は無かった…
そんな貴重なものを3冊…
まあ、そんなこと考えつつ受け取るんだけど

「魔理沙に渡さなければ返ってくるはずだからね」

魔、魔理沙姉さん…
まあ、確かにさっきも言った通りちゃんと返すけど･･･

「あ、ありがとな！この借りはいつか絶対に返すからな！」

そう言って本をしっかりと持って走って家に向かった。

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