【募集企画】東方幻想記録物語 3巻

呼び掛け 海夢 ページ14

「そこの人何してるんですか？」

　巫術による治療を行っていたとき、突然声をかけられた。しかし、私は治療中。無視をしていた。

「無視すんな！」

　かまびすしい、そう思って声を聞く耳を傾けなかったが、嫌々その人の方を向く。

「はぁ、何なのよ……」

　と吐き出すと、その人は焦りを見せる。

「……あぁー、話かけたらダメだった？」

「いぃや、ダメって訳じゃないけど……。ま、ダメっちゃダメか。名前だけ聞くわ」

　と言い、私が博麗 海夢で博麗 霊夢という人物の先祖だと言うと、その人も紹介をする……が。

「私は……(あれ、夏って言うべき？ それとも、凪って言うべき……？)」

「どうしたの？」

「いえ、何でもありません！ 私は夏です！」

　夏という子は赤いパーカーのフードを深く被り、その中から少し長めのショートカットが覗く。

「ところで海夢さんは何をしてるんですか？」

やっていることに疑問を持っているらしい。私は理由を“苦しんでいる人がいて、訳も無しにここに来た理由が分かるかもしれない”からと巫術を扱いながら話す。
　そんなことをしていると、何かを急いでいるような足音が聞こえてきた。桜だ。

「どうしたの桜、何かあったの？」

「何かあったもなにも、主犯かもしれない人とよくわからない二人が戦ってたの！ 僕も協力して戦いたい！ けど、僕は空を飛べない……。どうしたら良いかな……」

不思議と…　ミリセス→←ぶらぶらと　五十鈴

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