【派生作品】混血の彼女は今日も今日とて空を飛ぶ 2

2/△:御守り　2 ページ3

「それで、御守りは何を媒体にして作るの？」
「うーん……」

言ってしまうとまだ何を媒体にするか
全く考えてなかったんだよなぁ……。
柚希は昔なんて言ってたかな……。

『アリサアリサ！
　アリサがくれた翡翠の石にはねぇ＿＿』

「あっ」
「何か良いものでも、あった？」
「あぁ、数ヶ月前に良いものを発掘した」
「なになに？教えてよ！」

何を使用するのか興味シンシン！
と言う顔をこちらへ向けてくる。

「翡翠、この間山の中で採掘したんだ」
「翡翠かぁ〜、確かに厄除けの効果があるし、
　今回の件にはピッタリだね！」

うちの提案に乗っかる鈴花。
しかし、すぐにうちの方へと顔を、勢いよく向ける。

「ア、アリサちゃん良いの？
　アリサちゃんが発掘したってことは
　アリサちゃんのコレクションの１つじゃ……」
「今回の件は、うちが自分から首突っ込んだんだ
　しっかりと責任を持って行動したい」
「アリサちゃん……」

うちが何かしぶって花が死んだ。
なんて事は起こって欲しくない。
あれ以上、
関わったことがある奴を死なせたくない……。

「ほら、さっさとうちの部屋に翡翠取りに行くぞ」

鈴花の腕を掴み、
うちの部屋へと引っ張りながらそう言う。
後ろからクスクスと
可愛らしい笑い声が聞こえてきたが、
うちは知らん顔して歩みを進めた。

なんて事は起こって欲しくない。
あれ以上、
関わったことがある奴を死なせたくない……。

「ほら、さっさとうちの部屋に翡翠取りに行くぞ」

鈴花の腕を掴み、
うちの部屋へと引っ張りながらそう言う。
後ろからクスクスと
可愛らしい笑い声が聞こえてきたが、
うちは知らん顔して歩みを進めた。

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