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そして先生はみんなの携帯と鞄を回収する。
1日目の朝と同じ光景が繰り返された。

「俺達を殺すつもりはねぇんだろ?」

目を上げて訊く甲斐君に、

「残念だが俺は目的のためなら容赦はしない」

先生は冷たく答える。

「とはいえ、このまま何もしないで首を洗って待ってるだけっていうのも可哀想だよなぁ。じゃあお前ら、先生を説得してみるか?生徒が必死に命乞いをすれば、犯人の心も揺らぐかもしれない」

「…ふざけんなよ」

先生は取り合わずに、眼鏡を掛けた。

教壇に立って、みんなを見据える。

「いいか。上辺だけで物事を見るな。本質から目を背けるな。
Let's think」

その目はとても真剣で、その言葉だけが真実なんじゃないかと思った。

先生が教室を出て行こうとすると、

「あ、手伝います」

結城さんが立ち上がった。

先生は結城さんを一瞥し、袋を渡して教室を出て行く。

…結城さん、絶対スマホ取り戻すつもりだと思うんだけどな。

私でも分かるんだから、先生が気づかないはずはないと思うんだけど。

先生のやることなすことはよく分からない。

さっきだって、なんで眼鏡を掛けたり外したりなんか…

「「…あ」」

思わず零れた声は、他の人の声と重なった。

声の主はさくらだ。

さくらと顔を見合わせる。
多分2人とも、同時に、同じことに気づいたんだ。

「…気づいた?」

「気づいた。Aも?」

「うん」

私は頷き、椅子から腰を浮かせる。

「ちょっと美術室行ってくる」

「先生に確かめに行くの?」

「まあ、それもなくはないけど…」

言葉を濁すと、さくらはそれ以上追及しないで「じゃあ私はここで待ってる」と言ってくれた。

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まろん(プロフ) - 読んでて切なくてきゅんきゅんしてます!何度も何度も読み返してます!更新楽しみにしています!頑張って下さい、応援しています! (6月2日 14時) (レス) id: 2af5865e58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さな×りお | 作成日時:2019年5月11日 0時

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