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先生は電話を掛けた。
相手は武智先生だったようで、フェイク動画の依頼主の疑惑を掛けられた教師達からの非難が聞こえてくる。
〔お前何考えてんだ！ あんなデマ流しやがって！！〕
〔あんなもの信じるわけないでしょ〕
〔そうですよ！ 我々の中に犯人がいる訳ないじゃないですか！！〕
他の先生が激昂している分、武智先生の声だけやけに落ち着いて、浮いて聞こえる。
自分は関係ない、と言わんばかりの声だ。
先生達からの抗議を、柊先生は不自然に明るい口調でいなして、言った。
「今日はみなさんに課題を与えたいと思います。
景山のフェイク動画をベルムズに依頼したhunterは、今夜8時までに名乗り出て下さい。
名乗り出なかった場合、教室を爆破します」
…え？
教室の空気が波打った。
みんなが息を呑む中、先生は電話を切る。
「…今のどういうことですか？」
電話を切った先生に、さくらが問い掛ける。
「言った通りだ。
hunterなる人物が名乗り出なかった場合、教室を爆破する」
「俺達は勿論避難…できるんだよな？」
無表情の先生に、石倉君の声がしぼんでいく。
教室中に、不安、怯え、そんなものが充満していくのを感じた。
私はただ困惑して、戸惑っていた。
…なんで先生はそんなことを言うんだろう。
不思議に思って先生を見ていると、
先生の目が私を捉えた。
不意のことで、どきりとしてしまう。
すると先生は、口元に小さく笑みを浮かべた。
…どうして？
「何笑ってんだよ。
俺達手組んだじゃねえのかよ！！」
「勘違いするなよ」
先生は表情を再び引き締めると、兵頭君の怒声に冷静に応えた。
「お前達と仲間になったつもりはない。
俺が協力を求めたのは、真実を暴くために命を差し出してくれという意味だ」
�牴兇法�協力してくれないか��
あの時そう言った先生の目には、確かに光が宿っていた。
命を差し出せなんて、そんな意味で言ったなんて、そんなはずがない。
なのにどうして、そんなことを言うんですか。
そう思って先生を見るけれど、先生は今度は目を合わせてくれなかった。
助けを呼ぼうとしたんだろう、みんながスマホに手を伸ばす。
でも先生がそれを見逃すはずはなくて、
「はい携帯ストップ」
先生は爆弾のリモコンを掲げた。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！応援してます！！ (2022年8月16日 0時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
7star(プロフ) - 初めまして！読み進めるほどドキドキして胸がギュッと締め付けられます。作者様のペースで更新されるのを楽しみに待ってます！ (2020年7月15日 21時) (レス) id: f3e580ba40 (このIDを非表示/違反報告)
まろん(プロフ) - 読んでて切なくてきゅんきゅんしてます！何度も何度も読み返してます！更新楽しみにしています！頑張って下さい、応援しています！ (2019年6月2日 14時) (レス) id: 2af5865e58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな×りお | 作成日時：2019年5月11日 0時
