【REBORN】能ある鷹は爪を隠す 2 (ページ22)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:37,161 hit

70話ページ22

「付き合わせちゃってごめんねー！」

『冬美に付き合わされるのにはもう慣れたよ。それに私が行かないって言ったら一人で行くだろうし、行くのダメって言っても行きそうだからね』

私はじーっと冬美を見る

「あはー、バレてたか。どうしても兄貴を襲ったやつにギャフンと言わせてやりたいからなー」

放課後、私は冬美と一緒に黒曜センターにやって来た。今では閉鎖され一般人は入ることが出来ない。

冬美の案内で裏口から侵入することに成功する。建物の中はボロボロになっていて割れた窓ガラスやヒビの入った壁などが目立った。
それよりも壁や床に血が飛び散ってるのが1番気になった。

しばらく歩き回ったが誰にも会うことは無かった

『しかし、よく持田先輩を襲った犯人の居場所が分かったね』

「私の情報網舐めないでよ！こんなことがあった時のために人脈を広げておいたんだ！」

『用意周到ですねー』

「Aに褒められたから明日は雨が降るわ」

『おい』

私は軽く冬美の鳩尾を殴る

「うっ…容赦ないな……。まあ、無駄話はこれくらいにして兄ちゃんを襲った奴らの情報話しとくわ」

まあ、誰がやったか予想できるけど

「六道真白って言う黒曜中の2年がやったみたい。10日くらい前に帰国子女として転入してきたみたい」

『六道真白…？』

聞いたことない名前だな…そんなキャラはいなかったはず。もしかして私と同じ転生者だったりして…

「他にも六道骸、柿本千種、城島犬って奴らが転入してきたみたい。んで、こいつらも並中生を襲ってたわ」

その3人は知ってるわ。そこは変わらないみたいだな

「並中生を襲ったやつは許せないけど、特に私は兄ちゃんに手を出した六道真白を許せない！！そいつを絶対懲らしめてやるんだから！！！」

「ほうほう、それでそれで？？」

「六道真白の特徴は白髪で藍色のメッシュが入ってるのよ。ちょうどあんたみたいな髪色ね……ん？あんた誰よ？」

「僕？六道真白だよー」

「『！！！？』」

私は冬美の手を取り六道真白と距離をとる

「わー怖い。そんな睨まないでよ」

六道真白はニコニコ笑いながらこちらを見る