後輩の妹2 (水溜りボンド・トミー)

67.誕生日 ページ17

11月に入ったある日のこと。


Pさんと2人でリビングで、


ゲームをしている時。





「あ、そういえば、今月A誕生日だよ。」


唐突にPさんに言われた。


「え？そうなの？」


俺がそう言うと、


「やっぱり知らなかったんだね。明後日だよ。」


と、日にちまで教えてくれた。





明後日か...。


明日なんかプレゼント買いに行こう。





「教えてくれてありがとう。」


俺はPさんにお礼を言った。





その後、撮影でカンタと出掛けて、


撮影終わりに、


カンタに明後日の撮影は、


午前中にしてほしいと


お願いした。





撮影から帰宅すると、


Aは風呂に入ってるみたいで、


俺はPさんとリビングで話していた。





「Pさん、明後日、俺Aを誘っていいかな？」


俺は一応、Aの兄である


Pさんに確認した。


「もちろん。いいよ。Aも、喜ぶよ。」


と、Pさんは笑いながら言ってくれた。





風呂から上がったみたいで、


リビングの扉が開いて、


髪の毛濡れたままの、


Aがリビングに入ってきた。





Pさん、状況を察して、


リビングから出ていった。






『...トミーさん、おかえりなさい。』


風呂上がりのAが言った。


「おう。ただいま。...つーか、お前髪濡れてんじゃん。」





俺は、そう言うと、


Aに近付いて、


「ちゃんと乾かさねーと、風邪ひくぞ」


Aの肩にかかっていた、


タオルを取り、


Aの髪をクシャクシャと拭いた。





そして、少し赤らむAの頬。





『トミーさん...』


「あ、そういえばさ、A、明後日暇？」


誕生日の日の予定を確認してみた。





Aは少し戸惑いながら、


『...暇です。』


と、答えた。





「じゃあさ、撮影午前中に終わるから、終わってから遊び行かね？」





...デートに誘うのって、


すげぇ、緊張すんのな。





「あ、俺と2人が嫌なら、Pさんとか誘ってもいいいよ。」


俺は付け足して言った。





すると、


『...トミーさんと2人がいいです。』


と答えたA。


それに嬉しくてニヤついてしまう俺。


「どこか行きたいとこある？」


と、聞くと、


『えっと、水族館に行きたいです。』


と答えた。


「水族館な。わかった。...ちゃんと髪、乾かして寝ろよ。」


俺はそう言うと、


自分の部屋に戻った。

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