後輩の妹2 (水溜りボンド・トミー)

61.遊園地 ページ11

「どれに乗る？」


昼食を食べ終え、


歩きながら言うカンタ。


「Aちゃん、何に乗りたい？」


と、キイチが聞いた。


『うーん。あ、あれ！』


と、360度に回転するジェットコースターを


指さしたAちゃん。


「じゃあ、あれに乗りましょうよ。」


と、カンタに言うキイチ。





...え、マジで、あれに乗んのかよ。





そして、そのジェットコースターの前に到着、


「行ってらっしゃーい。」





俺は、絶叫アトラクションが


苦手なので、そこで皆を見送ろうとした。





『えっ？』


すると、俺の言葉に驚いたAちゃん。


「トミーも行くよ。」


と、Pさんが言う。


『トミーさん乗らないんですか？』


Aちゃんに聞かれ、


「俺は見守っとくよ。」


と言った。


「トミーは、絶叫系苦手だから。」


と、カンタが言った。


『えー!!』


それにさらに驚くAちゃん。





『でも、トミーさんも一緒に乗ってほしいです...。』


Aちゃんにお願いされた。


俺は少し考えてから、


「しゃーねーな。俺今日これしか、絶叫系乗らねぇからな。」


と言って、皆の後についてった。





「A、どこに乗る？」


と、Pさんに聞かれ、


『1番前がいいな。』


と言い、前の席に座るAちゃん。





隣行きてぇけど、


さすがに、怖がってるとこ


見られたくねぇから、


俺は後ろに座った。





すると、Aちゃんの隣には


まんずが座り、


俺の隣には、キイチが来た。





「あんな怖い思いして、移動距離ゼロって意味わかんねぇ。」


絶叫アトラクションから降りて、


そう吐き捨てた。





俺、ダセェよな...。

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