兄の先輩 (水溜りボンド・トミー) (ページ23)

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23.新しいお友達ページ23

「あー早く夏休み来ないかなぁ...。」

今は大学のお昼休み。

高校の頃友達になって、

大学も同じで今でもすごく仲の良い親友の結莉が呟いた。

『夏休みかー。学校ある方が理由作らなくても結莉に会えるから、私は学校好きだよ。』

「もーA、嬉しい事言ってくれるね！でもね、夏休み入れば、花火大会とか海とか色々楽しいことあるじゃん！」

花火大会かー。

『ねぇ今年も花火大会一緒に行こ？』

私が結莉を誘うと、

「何言ってるの！Aは、好きな人誘わなきゃじゃん！」

私は結莉だけには、

今、お兄ちゃんと一緒に住んでて、

その家にYouTuberの水溜りボンドさんも一緒に住んでて、

私は水溜りボンドのトミーさんのことを好きになってしまったことも、

全て話している。

そしてよく相談に乗ってくれている。

結莉も、私と一緒でYouTubeを全然見ないみたいで、

でも、同じ大学の子に何人もYouTubeを見てる人がいるらしく、

名前だけは知っていたみたい。

『んー、結莉と行きたい！』

私は少し悩んでからそう言うと、

「A！ちゃんと誘いな。」

『...分かった。』

断られることを考えていて、誘うのをためらっていたら、

結莉が喝を入れてくれた。

「でも本当に水溜りボンドさん凄いんだね。前動画何個か見たけど、凄い人気あるじゃん。」

『うん。』

「そんなすごい人と一緒に住んでるAも凄いわ！」

と笑って言う結莉。

その私たちの会話を誰かに聞かれているなんて、

その時は全く気づかないままだった。