兄の先輩 (水溜りボンド・トミー) (ページ18)

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18.罰ゲームページ18

『キイチさん飲み物何系が好きなんだろう。』

『キイチさん炭酸ですかね。』

『無難にお茶の方がキイチさんすきだったりしますかね。』

『キイチさんは甘い系としょっぱい系どっちですかねぇ。』

『あ、これキイチさん好きそう！！』

私がキイチさんに何買うか悩んでいると、トミーさんが、

「はぁ...」

と1つため息をついた。

どうしたんだろう、とトミーさんを見ると、

「キイチ、甘いもの好きだよ。」

と教えてくれた。

私はチョコレート系のお菓子を何個か取り、

トミーさんの持っているカゴに入れた。

『ありがとうございます。』

私がお礼を言うと、

「あぁ。」

とだけ言って、別のコーナーへ行くトミーさん。

...なんか、少し怒ってる？

私何かマズイ事しちゃった...！？

慌ててトミーさんの後をついていき、

『あのー。トミーさん、なんか怒ってますか？』

そう言うと、無言のままこちらを見ている。

『怒らせちゃってたらごめんなさいっ...。』

私が謝ると、トミーさんは

「いや、ごめん、謝らないで。ただちょっと嫉妬しただけ。」

と言ってそっぽを向いた。

『...嫉妬？』

私はよくわからずトミーさんを見ているけど、

「よし、レジ行くぞ。」

と言ってレジに向かうトミーさん。

...って、あれ？トミーさん買いたいものあるんじゃ...

それとお金おろすって...言ってなかったっけ？

『トミーさん、待ってください。トミーさん買いたいものあったんじゃなかったでしたっけ？それと、お金おろすって...。』

トミーさんは立ち止まり、私の方を見て、

「あー、あれは嘘。嘘って言うか、買い物に付き合う理由付けかな。だから気にすんな。」

そう言ってトミーさんはレジに向かう。

...買い物に付き合う理由付け？

私と買い物に行きたかったってことかな...？

いやいや、そんなはずないや。

何私浮かれてるんだろう...。

そんなことを、考えながら、

私もトミーさんの後をついていきレジに向かう。