兄の先輩 (水溜りボンド・トミー) (ページ12)

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12.罰ゲームページ12

トミーさんのことが好きだと確信して、

相変わらずトミーさんと話す時は、

意識し過ぎて緊張しちゃうけど、

不思議とその緊張も全然嫌じゃなくて、

むしろ、心地がよかったり。

今日は昨日より話せたな、とか

初めて見るかっこいい仕草見れた、とか

あんな可愛い一面あるんだなぁ、とか

少し怒った顔もなんか好きだなぁ、とか

日々勝手に幸せを感じているAです。

今日は朝から大学で、

朝私が家を出る時はまだトミーさん寝てたみたいで、

リビングに来なくて、

私は大学終わってから、すぐバイトがあったので、

家に帰らずそのままバイトで、今日はまだトミーさんに会えず仕舞い。

バイトが終わってからの帰り道、無意識に早歩きで家に帰っていた。

『ただいまー！』

家に着き、自分のお部屋に荷物を置き、リビングへ行く。

「A、おかえり。」

「Aちゃん、おかえり。」

「おかえり。」

リビングにはお兄ちゃん、キイチさん、そして...トミーさんがいた。

『ただいまです。』

私は嬉しくなり、少しニヤついてしまった。

私がニヤついたのを見逃さなかったトミーさん。

「Aちゃん、何かいい事あった？」

『えっ...//』

「なんか嬉しそうな顔してるよ。」

まさかトミーさんにニヤついた顔を見られていたなんて...//

『なっ//...なにもにゃいです...。』

テンパって噛んじゃった...。

ダメだ...私絶対おかしな人だと思われてる...。

「あ、Aちゃん噛んだ。笑」

キイチさんに指摘される。

「なんでもにゃい、って。笑」

私が噛んだ言葉を繰り返して言って、

いひひ、っと笑うトミーさん。

もう本当にダメです...

その笑顔。

私はまたトミーさんの笑顔につられて、

一緒に笑った。