付き合いたての話をしよう４ ページ9
「なんで私が言ってること分かったの？」
三成貴様のことなら全て把握している
「この間遊びに来た時私の部屋に細工したでしょ。盗聴器見つけましたけど？」
本当はそんなもの見つけていないが、試しにカマをかけてみる。
三成そんなものをつけた覚えはない。私が設置したのは小型カメラだ
予想よりも遥かに危険なものだと知ったAは、メッセージではなく直接彼と話すことにした。
「もしもし、聞き捨てなりませぬなぁ？洗いざらい話してもらいましょうか？」
『貴様、私を騙したな？』
「小型カメラとか私は囚人か！」
『恋人の行動を把握して何が悪い』
完全に開き直っている三成に、Aもとうとう我慢出来なくなったのか最終手段を行使する。
「あんまり悪いことすると……嫌いになるよ」
真面目なトーンでそう告げる。
純真無垢な相手は機械の向こうでしんっと静まり返った。
これで少しは頭を冷やしてくれるだろうとAがほっとしたのも束の間、電話越しで何やらガタガタと物音が聞こえる。
「……三成？おーい、三成さーん？石田三成さーん？」
一応声をかけてみるが返事はない。
ようやく聞こえたかと思えば、三成は電話越しでも分かるほどローテンションで返事をする。
『……Aは、私に死ねと言っているのか？分かった。貴様が望むのであれば私はAの声を聞きながら死』
「ちょ待って待って待って！シャレにならないから！ごめんほんとごめん私が悪かった！嫌いになるなんて嘘だから！好きですよ！ほらほら、大好きですよ！」
『……誠か？』
「誠、誠！明日も三成に会えると思うと嬉しくて夜しか眠れないくらい！」
まさか先程の物音はこの世から絶つための準備なのかと考えるとAはゾッとした。
しばらく煽てていると、電話越しの声は段々元のトーンに戻っていく。
『そうか……そこまで私のことをっ！ならば明日は明朝と共に迎えに行く！そうと決まれば制服に着替えなければっ！』
元に戻ったのは何よりだが、二十三時の現在から明日に備えて制服に着替えるのは流石に早すぎるのではないだろうか。
「いや、いつも通りでいいんだよ。私もほら……心の準備とかあるし」
『待っていろA！私たちは刹那に会える！』
駄目だ。全く話を聞いてくれない。
面倒になったAはとりあえず、はいはいと頷く赤べこに化けた。
たまに優しいところもあるんだけどね→←付き合いたての話をしよう３
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます！色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀｀*) (2020年7月6日 14時) (
レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります！ (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ？(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます！変なコメントで失礼致しました！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい！一読者ですが応援してます！(っ`･ω･´)っﾌﾚｰﾌﾚｰ!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます！実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀｀*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2020年5月21日 0時
