付き合いたての話をしよう ページ6
それはBASARA学園に入学して初めての休日の出来事。
「あのさぁ、三成様と付き合ってるって話聞いたんだけどマジ？」
「うん。マジ」
元々中学の頃から交流があった左近とゲームセンターに来ていたAは、クレーンゲームのアームを動かしながら左近と会話していた。
「だよな。そんな訳な……え、嘘！？マジ！？いつから！？」
「待って位置ズレた！」
操作を誤ったアームは、巨大なケースの中に寝そべるぬいぐるみを掠め、元の位置へ戻って行く。
「あー、取れなかった。……で、何だっけ？」
「いや三成様といつから付き合ってたんだ！？俺全然気が付かなかった」
「そりゃあ気付こうにも気付けないよ。春休みからだったし」
「あのなぁ、そういうのはもっと早く教えろよ。俺ら友達っしょ？」
「どうせ噂が流れるからそれで知ると思って」
薄情な言葉を投げ、Aの目線は再びクレーンゲームへと移る。
「ひっで！あ、俺といて大丈夫？勘違いされない？」
「……大丈夫、なんじゃないかな？左近だし」
レバーを動かしながら、Aは言葉を濁した。
苦笑いする顔からはどうも大丈夫な要素が見られない。
「もしかしてなんかあった？」
左近が尋ねた瞬間、Aのポケットに入っていたスマホがバイブ音を鳴らす。
振動時間がやけに長いので電話であることは察しがついた。
「出なくていいのか？」
「あー……うん、あとで」
「大丈夫かよ」
Aが景品を取ろうと一生懸命に位置を定めている間でも、スマホは何度も振動を繰り返している。
震えたり止まったり。
震えて止まって、また震えて。
「いや、いい加減出ろよ！急用かもしれないだろ！？」
「分かったよ！出るよ！出るからこれ取って！」
新しくお金を入れた台には、既にクレーンの移動時間のカウントが始まっている。
レバーを左近に託し、Aは鳴り続ける電話に応答した。
人が増えたゲームセンターは雑音が増して声がかき消される。
静かな場所へ移動して通話をするという気は無いのか、Aは構わず雑音の中で通話を開始した。
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます！色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀｀*) (2020年7月6日 14時) (
レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります！ (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ？(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます！変なコメントで失礼致しました！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい！一読者ですが応援してます！(っ`･ω･´)っﾌﾚｰﾌﾚｰ!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます！実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀｀*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2020年5月21日 0時
