お願いだから当然のように不法侵入しないで ページ4
目覚まし時計ならぬ目覚ましチャイムが鳴る。
テレビを見たままいつの間にか眠ってしまったAは、大きな欠伸をして一人用のソファーにもたれかった。
「……もう朝か」
瞼が重い。
二度寝をしてしまおうと目を瞑った瞬間、玄関の方でガチャリと音がした。
「支度しろ」
いつの間にか制服姿の三成がAの前で仁王立ちをしている。
「待って、今どうやって入って来た?」
「窓から入るのは駄目なのだろう?」
「もちろん駄目だけど、今どうやって玄関の鍵開け……」
カシャ、と三成が手にしていたスマホから音が鳴る。
画面に写った何かを見ながら、出来が良かったのか満足気に首を縦に振った。
「……撮った?」
「撮った」
「消して」
「拒否する」
よく考えれば寝起きでパジャマのまま。
流石のAもこんな姿を撮られるのは恥ずかしいようだ。
写真を消そうと三成のスマホを狙うが、華麗に交わされる。
その光景はまるで猫じゃらしで遊ぶ猫と飼い主のよう。
「一生のお願いだからそれ消してぇぇええ!」
「無防備な貴様が悪い!早く支度しろ!」
「分かった分かった!支度するから!しますからぁぁああ!」
Aは慌ただしく身支度を済ませる。
いつの間にか鍵をかけたはずの玄関からどうやって三成が入って来たのかという疑問が頭から消えていた。
「終わった!消して!」
鏡を見ぬまま支度したせいで、制服は襟が中に入っている上に髪は乱れたまま。
そんな彼女に三成は小さく溜息を吐く。
「髪と服装が乱れたままだ。そこに座れ」
Aをソファーに座らせ、寝癖がついた髪を手櫛で整え始めた。
「……このまま学校を休めば__」
「ん?なんか言った?」
「いや、ただの戯言だ」
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます!色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀`*) (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります! (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ?(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます!変なコメントで失礼致しました! (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい!一読者ですが応援してます!(っ`・ω・´)っフレーフレー!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます!実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀`*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三楓 | 作成日時:2020年5月21日 0時