わざとじゃない ページ14
学校を抜け出し、コンビニを経由してAの家を訪れた三成。
コンビニのロゴが入ったビニール袋には風邪薬やら食料やらを購入している。
勝手に作った合鍵をドアの鍵穴に差し込んで、当然のように不法侵入。
幸いにもチェーンはかかっていなかったため、玄関で靴を脱ぎ急いで中へ入る。
「A、大事無いか！」
Aは部屋着姿でリビングのソファーに座り、突然現れた三成に驚いてコップに注いだ水を吐き出しかけた。
「えっ、三成！？は、ど、どこから入って……？ってか学校は！？」
「貴様が休んでいるというのに授業など聞いていられるか！」
「いやただの風邪だから！別に危篤状態でも何でもないから！」
「熱は！？どこが悪い！？色々買ってきたが何か使えるものは……」
机の上にずらりと並べられた品々。
腹痛薬、頭痛薬、吐き気止めに栄養剤。
漢方薬、それから……。
「……ねぇ、なんでこれあるの？」
毒々しい虫の絵が書かれた箱を手に取る。
流石のAもこればかりは苦笑せざるを得なかった。
「それは蝮だろう？毒虫に刺された時の解毒剤ではないのか？」
「私別に森の中で暮らしてるわけじゃないんだよね。あとこれ解毒剤じゃないよ」
キョトンとする彼にAは箱の裏側に書かれていた文字を見せる。
文面を見た瞬間、三成の白い肌が段々赤みを帯びていった。
「これは、要するにアレする時の」
「違う、そんなつもりは無いッ！断じて！！ない！！」
Aの手から箱を奪い取り、証拠隠滅としてごみ箱にホールイン。
「違う！違うぞA！私はただ見舞いに……ッ！決して貴様が弱っている隙をついて襲おうなどという卑劣なことは微塵も……！」
誤解を解こうという必死さが痛いほど伝わってくる。
耳まで赤くしてもはや目も合わせられないほど恥じている彼をAはあれこれ咎める気なんてなかった。
「うんうん。分かってるよ」
宥められて、気を鎮めるために同じくコンビニで買ったペットボトルのジュースを飲み、忌々し気に口元を拭った。
「……道理で店員がにやついていたわけだ。後で斬滅してやる」
「まあ高校生だとそういうこともあるだろうって店員さんも思ったんじゃ」
「そんな不純が許されるか！私は高校を卒業し、すべての責任を背負った上で貴様を抱」
「待って待って！私は今から何をカミングアウトされようとしてるの！？」
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます！色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀｀*) (2020年7月6日 14時) (
レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります！ (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ？(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます！変なコメントで失礼致しました！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい！一読者ですが応援してます！(っ`･ω･´)っﾌﾚｰﾌﾚｰ!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます！実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀｀*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2020年5月21日 0時
