アシャ ［ヒロアカ］

番外編☆七夕 ページ30

七夕過ぎたけど思いついたんで書きまっす｡

　そして七月下旬まで更新ちょいと止めます｡

　課外……と文芸部の作品を書かなければならなくて……夏休みのくせにクソッタレ！

　ということでこれ残していってきま〜す｡


▽――――――▽

　夏といえば海！ だけどロマンチックなのは七夕！

　今日はＡ組のみんなで笹の葉に願い事をかけます｡

　いろんな色の短冊が吊るされると、笹の葉はさわさわと揺れてきれいだった｡

　まだ私書き終わってないんだよね、願い事｡

　だって「声がほしい」なんて書いてもお星さまは叶えられるわけないし、「お金がほしい」とかがめついし｡

　……「常闇くんと一緒にいられますように」は本人には見られたくないし。切実な願いだけど｡

　まあ、みんなの願い事を見てからきーめよっと｡

　そこら辺にあった黄色の短冊を見てみる｡

『かわいい女の子とお茶したい』

　上鳴くんだなw 今どきお茶しよでついてくる人いるのかな(作者なら行く)

　次に緑色の短冊を手に取る｡

『オールマイトみたいに強くなりたい！』

　案の定だな、緑谷くんよ｡

　赤い短冊｡

『世界が平和になりますように』

　ヤオモモ〜！

『休みが増えますように』

『相澤先生に彼女ができますように』

『普通じゃなくなりますように』

『なあ、誰か俺の靴下片方しらねえか？』

『タピオカ』

『トイレに行きたい』

　後半おかしくないか？

　すると、遅れて常闇くんが短冊をかけにきた。見てみると

『背が伸びますように』

「……何も言うな。けっこう切実な問題なんだ｡

　ほら、俺ってクラスの中でも二番目に背が低いから。しかも何人かの女子にも負けてる」

　ふむ、ならば｡

　持っていたペンですらすらと短冊に書き、笹にひっかける｡

『常闇くんと同じ背でいられますように』

「えっ……おい待て。それじゃあ俺カッコ悪いだろ。男なのに女子と同じ背丈とか」

　首を振る｡

　目線が合う 話しやすい

「だがな……」

　見た目は関係ない

　常闇くんは常闇くん

　彼はフッと失笑した｡

「なるほどな。要は中身ということか」

　うん！

　そのとき、向こうから楽しそうな声が聞こえてきた｡

「花火をやるみたいだな」

　常闇はそっとAの手を取る｡

「行くか」

　Aはくしゃりと笑った｡




　笹の葉がさらさらと揺れる｡

　常闇が書いたオレンジの短冊が裏返った。そこには───



『Aと一緒にいられますように』

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