検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:49,901 hit

午後の戦闘訓練(ナイフ) ページ25

午後に二人組での戦闘訓練が始まった。俺はAと組むことになって陰でガッツポーズをしながら神に感謝した。

「えー、なぜタッグなのかは分かっているな。仲間の個性を把握した上で活用し、勝利をつかめ」

 相澤先生が言うと対戦の組み合わせが発表された。

 俺たちの相手は上鳴と轟。

 ……勝てる気がしねぇ。





訓練項目
  場所∶迷路じみた洋館
  クリア条件∶相手一人に手錠をかける
  その他∶ケガ、流血、大いに結構。その場の一番を考えろ


「なあ、オレに手錠持たせてくれよ」

「アホか。お前個性使ったらアホになるんだから俺が持っとく」

「アホって二回言った!? てか体育祭で騎馬戦やった仲だろ、轟〜」

「とにかく、相手は常闇とAだ。分かると思うがAに手錠はかけられない」

「ムシですか……まあ前の戦闘演習のやつすごかったからな。勝てっかな」

「勝てるわけないだろ。だから常闇を狙う」

「オレたちの個性なら常闇に勝てるもんな」

「ああ。Aとの戦闘は極力さけて、まっすぐ常闇に手錠をかけに行くぞ。

 だが、あっちもそれは承知のはずだ。きっとAが最初にしかけてくる。

 そこで、お前が放電してひるませたすきに俺がAの足を凍らせて動きを止める」

「動き止めるならAに手錠かけりゃあいいじゃねえか」

「あのなあ、俺は足元を凍らすだけだ。あいつ飛び物持ってるだろ」

「確かに近づくのも危なそうだ。でも女子を傷つけるのはなぁ……」

 ヒュン

 薄暗い洋館、数歩先は闇。そこから光るものが飛んできて二人をかすめた。それはナイフだった。

 こんな凶器持ってるのはただ一人……Aだ。

「来るぞ!」

 轟の声と同時に、走ってくるAの姿が目の前に迫った。

午後の戦闘訓練(フォーク)→←好きなもの



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちづる(プロフ) - いきなりリプ失礼します。キャラクターたちの心情や常闇くんの優しさ、夢主ちゃんの考え方めちゃくちゃ好きだと思いました。続編が読みたいのが本心なのですが... (2021年5月10日 5時) (レス) id: 97693b4be7 (このIDを非表示/違反報告)
ホープローズ - 速報!本日は私、ホープローズの誕生日なのでヴィラン連合・プロヒーロー・ヒーローの卵達からの祝いの言葉を貰いたいです。お願いします。 (2019年8月23日 12時) (レス) id: 681e9ae1c6 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - 常闇くん。常闇くん。ホントに好きです。大好きです。最高かよ( ˙-˙ ) (2019年7月31日 12時) (レス) id: 6ca8581b98 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - んぱ(・-・)!← (2019年6月18日 22時) (レス) id: 779ef83f8c (このIDを非表示/違反報告)
響香(プロフ) - 常闇くんチョー好きです!これからも宜しくお願いします! (2019年6月12日 17時) (レス) id: b61ceed5ed (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蔦虎 | 作成日時:2018年4月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。