食堂にて ページ23
二人で行動することが多くなった常闇とAはお昼を食べに食堂に向かった。
既にたくさんの生徒がいて誰の声か分からないくらい騒がしい。Aは声がない代わりに耳がよかったので、緑谷や麗日がいるのは手に取るようにわかった。
頼んだ料理を手に持って席を探す。二つ分空いている所があったので、取られる前にそこに向かった。
テーブルに昼食を置いたとき隣から聞き覚えのある声がした。
「あれれ〜? 誰かと思ったら、口がきけないお姫様と小さな王子様じゃないか」
嘲るような言葉にAは常闇の背に隠れ、常闇は身構えた。
「その反応w どんだけ嫌なんだよ。本当のこと言ってるだけじゃん」
頬杖をついて物間はニヤリと笑う。
危険を察知した常闇は、自分のブレザーを脱ぐとAの頭に被せた。
「耳おさえろ。あいつの話は聞くな」
常闇くんの匂いに包まれてそれどころではなかったが、両手で耳をおさえる。
常闇くんの匂いだぁ……。
「ひっどいなぁ〜。人の話はちゃんと聞かないといけないのに。A組はB組より上なのに話も聞けないの? まあその子の話を聞ける人は誰もいないけどね。口は開かないのに物は食べカハッ」
首をチョップして物間を黙らせたのは拳藤だった。
「いつもごめんな……ってこの前も絡まれてた二人じゃない! 大丈夫?」
常闇は振り向いてAを心配したが、顔色は良かった。
「あなた、転校してきた子でしょ。私はB組の拳藤一佳、よろしくね」
物間の体をひじ掛けにして笑う彼女と握手をする。
「とにかく座りな。こいつのせいだけど私のイチゴあげるから許して?」
優しい上にかわいい、だと……!?
サッ)お姉さん……!
「そんなキラキラした目でやめてよ。そんなんじゃないから」
照れる拳藤にさらに続ける。
髪 きれい
「あら、ありがと。あなたの髪も私と同じオレンジ色なのね。三つ編みもかわいいわよ」
Aははにかんで笑った。
失神している人をまたいでよく話が弾むな、と思いながら、常闇はカレーにスプーンをさした。
ーーーー▽
……なんか、物間が嫌なやつなのか単にギャグキャラなのか、書いてると分からなくなる。
アニメもしかり。(赤点補習)
作者は物間と爆豪が苦手です。〈突然のカミングアウト〉
この先爆豪も出すけど嫌な奴になるかも……まあ最終的に仲良くなるんで爆豪派も読んでいて下さい!
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ちづる(プロフ) - いきなりリプ失礼します。キャラクターたちの心情や常闇くんの優しさ、夢主ちゃんの考え方めちゃくちゃ好きだと思いました。続編が読みたいのが本心なのですが... (2021年5月10日 5時) (レス) id: 97693b4be7 (このIDを非表示/違反報告)
ホープローズ - 速報!本日は私、ホープローズの誕生日なのでヴィラン連合・プロヒーロー・ヒーローの卵達からの祝いの言葉を貰いたいです。お願いします。 (2019年8月23日 12時) (レス) id: 681e9ae1c6 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - 常闇くん。常闇くん。ホントに好きです。大好きです。最高かよ( ˙-˙ ) (2019年7月31日 12時) (レス) id: 6ca8581b98 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - んぱ(・-・)!← (2019年6月18日 22時) (レス) id: 779ef83f8c (このIDを非表示/違反報告)
響香(プロフ) - 常闇くんチョー好きです!これからも宜しくお願いします! (2019年6月12日 17時) (レス) id: b61ceed5ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蔦虎 | 作成日時:2018年4月22日 0時