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ネクタイのピン ページ15

「どうだ、ここの生活には慣れたか」

 職員室でネクタイのピンを外したAは、それを相澤先生に渡してうなずいた。

「まあ、ピンから見ている限りクラスの奴らは受け入れているようだな」

 このピンには超小型カメラがついており、相澤を始めとする先生たちはそこから休み時間の光景を見ていた。

「一応全員とは話したな。ちょっと気になるのは爆豪だが。


 ……お前、常闇と仲いいのな」

 ドキリとして思わず目をそらす。

「別に催促する気はない。

 ただ、お前に接する常闇があまりにも普通でな。他の奴らは受け入れはするものの顔が少しひきつる」

 それはAも気づいていた。みんな自分が書いている間、すごくきまり悪そうに見える。爆豪くんはイライラが伝わってきて関わるのも嫌だった。

「これもヒーローになる一環だからな。あいつらに慣れさせるのには丁度いいか」


 なぜ倍率の高いこの高校に入れたのか。


 半分はA自身の能力の高さにあったが、もう一方は生徒たちに障害者との付き合い方を身に付けさせるためだった。

 編入の条件はカメラをつけての生活。今の段階でどのような反応をするのか見るためだ。

 もちろん家族は反対した。年頃の女の子にカメラをつけるなんてどういう神経してんだ、と。

 それでも、Aはそれを受け入れた。

 常闇くんのように手を伸ばしてあげられる存在になりたかったから。

 だが、自分はみんなのためだけに使われていると思うと、どうしても悲しかった。

「慣れさせるとはいえ、カメラをつけられるのは嫌だろうが我慢してくれ。

 じゃあメンテナンス頼んでおくから明日の朝、必ず職員室に寄れよ」

 Aはコクりとうなずき、おじぎをすると職員室から出ていった。

 先生の気にかける言葉は、真実と共にAの心を固くさせた。

 もしAが声を持っていたのならこう言っただろう。


 ──先生も私のことを「物」みたいに扱うのですか?


―――――――――――――――――▽

 ここら辺からちょいと暗くなる感じデス。

 もちのろん、常闇くんはAを助けるヒーローの道です。


 あと……6月中旬にテストがあるので、そこまで更新できません。

 授業中に常闇くんで妄想練ってたツケがまわってきた←

 これ書くためにもテスト頑張ってくる(死んでくる)ので待っていてください!!

オレンジと影→←the◎個性発表会4



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ちづる(プロフ) - いきなりリプ失礼します。キャラクターたちの心情や常闇くんの優しさ、夢主ちゃんの考え方めちゃくちゃ好きだと思いました。続編が読みたいのが本心なのですが... (2021年5月10日 5時) (レス) id: 97693b4be7 (このIDを非表示/違反報告)
ホープローズ - 速報!本日は私、ホープローズの誕生日なのでヴィラン連合・プロヒーロー・ヒーローの卵達からの祝いの言葉を貰いたいです。お願いします。 (2019年8月23日 12時) (レス) id: 681e9ae1c6 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - 常闇くん。常闇くん。ホントに好きです。大好きです。最高かよ( ˙-˙ ) (2019年7月31日 12時) (レス) id: 6ca8581b98 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - んぱ(・-・)!← (2019年6月18日 22時) (レス) id: 779ef83f8c (このIDを非表示/違反報告)
響香(プロフ) - 常闇くんチョー好きです!これからも宜しくお願いします! (2019年6月12日 17時) (レス) id: b61ceed5ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蔦虎 | 作成日時:2018年4月22日 0時

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