アシャ ［ヒロアカ］

the☆個性発表会 ページ11

「ねえねえAちゃん！」

　朝、教室で麗日さんに声をかけられた。他の女子も一緒だ。

「Aちゃんと個性の話、全然してなかったでしょ？ ほら、私たち昨日の演習で個性分かったくらいだし。

　そこで！ これから私たちの個性発表会を始めまーす！」

　おーっ！(パチパチ

　すると聞きつけた男子たちが近くに群がってきた。ただ常闇くんは席が近いからか座ったままだ。

「では、僕からいこう」

　委員長の飯田くんから自己紹介が始まった。

◇抜粋してご紹介(作者の独断と偏見)◇

八百万百

「私の個性は創造です。体から様々なものを作れます」

　それで昨日紙とペンをだせたのか〜。

　私が納得していると、彼女は太ももからまるっこい人形をだした。

　おっ、これって……(パカッ

　うわぉ！ 中から同じものが！ しかも小さい。

　さらにパカッ！ ああ！ やっぱりいる！ 感度良好のやつ入ってるよ！

　子供のようにはしゃぐAを見て、八百万も笑顔になった。

「お気に召されてよかったです。それはロシアの人形マトリョーシカですよ」

耳「ヤオモモ、ホント好きだね、それ」

「えっ？ かわいくないですか？」

耳「……」


上鳴電気

「次は俺ね。じゃあAちゃん、ちょっと手かして」

　言われた通り手を出すと、上鳴はその手を握った。その瞬間ピリッとしたものが伝わり、思わず顔をゆがめた。

「そうそう！ その反応が見たかったのよ〜。オレの個性は帯電。まとった電気を放電できんの」

　うわー、まだビリビリの感触が残ってるよ。

　手をこすり合わせると上鳴は慌てた。

「あっ、もしかして痛かった？ ゴメン」

耳「あんた、Aの手を握りたいがためにやったんじゃないでしょうね」

「うっ……」

耳「図星か」

「ちょっ！ イヤホンでつっつくな！ それ結構痛いんだぞ！？」

　二人とも仲良いなぁ。私の手は痛いままだけど。


尾白猿夫

「俺の個性は見ての通り尻尾があることだ」

切「普通にいいやつだから仲良くしろよ！」

上「そうそう、地味だけど勉強とかできるからな、普通に」

「ぐふっ！ うるっせーよ！ 俺も普通だって自負してるよ！」

サッ)普通が一番だよ！

「うっ……Aちゃんに言われたら何も言えないよ」

サッ)私も普通に話せたらなぁ

「あああ！ なんかごめん！ そんなつもりじゃ……」

サッ)普通が幸せでしょ？

「はいっ！ 幸せです！」

((マインドコントロール？))


続く

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