策士_Motoki（3） ページ6
私『違う……くないといいますか…えと…』
ダラダラと滝のような汗を流しながら
目を泳がせて口ごもる。
モ「A」
名前を呼ばれチラッと視線を向けると、誤魔化せない雰囲気と近すぎるモトキの顔におもわず喉がヒュッと音を立てた。
人は本当に焦ったとき何も言葉が出なくなるのか。
そういや友達がテストカンニングしたのバレたときこんな感じで固まってたっけ、あはは。
なんて現実逃避に思考を巡らせていると
モトキの手が私の頬に触れた
デスメタル顔負けの早さで鳴りはじめた心臓がうるさい。
絶対この心音が聴こえるであろう距離にいるモトキは頬をスッと撫で少し微笑む。
あー、私この顔に弱いんだよなぁ。
いつもこの優しい微笑みで全てがうまく行くようなそんな気持ちになってしまう。
『……好きだよモトキのこと。』
聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で発して恥ずかしさでつい下を向く。
モトキはふっと少し安心したような声で笑うと
添えられた手に少し力が入りグッと上を向かされる。
近づいてくるモトキの顔。
思わずギュッと目を瞑ると額に柔らかい感触。
デッ…デコチューと言うものですかっこれは！！こんな甘い展開あるんですか神さま！！！わたしこれ心臓が破れたのではないでしょうか！！！！！
アホなことを頭の中で叫びながらも
顔が真っ赤になって慌てふためく私に
モ「俺も好きだよ」
と耳元で囁いた。
思わず耳を抑えながらズザァッと後退りする私を見てケラケラと笑っているモトキ。
すると
ガチャッ
ン「腹減ったーーー」
ぺ「さっき食べてたのにw」
出かけてたンダホ達が帰ってきた。
ン「ん？なにしてんの？？」
まあそんな反応になるわな
地べたで耳を抑えた状態で真っ赤な私に
同じく地べたでにこにこ座ってるモトキくん
察しのいいペケたんは私達を見比べると
ははーん？みたいな顔して「邪魔者だったかな？」なんて言ってる。
モ「なんでもないよ、ンダホお腹空いたならなんか作ろうか」
モトキはなんでもないような顔をして立ち上がるとキッチンに入っていく。
モ「あっそうだ、今日からAは俺のだからよろしくね 」
そうモトキがキッチンから顔を覗かせて言うもんだからまたしても心臓の危機が訪れたのと、その後の皆からの質問攻めが大変だった。
今回に関しては策士なシルクくんに感謝してあげようと思う。
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めぐ - この短編集面白い！好きかも！ 今度リクエストしてもいいですか？あと良かったら、私の小説も見にきてくださいね！ (2019年5月10日 21時) (
レス) id: f0e8bb052e (このIDを非表示/違反報告)
さむげたん(プロフ) - かなとさん» 失礼いたしました。ご忠告ありがとうございます。 (2019年4月23日 18時) (レス) id: 385f632e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむげたん | 作成日時：2019年4月23日 12時
