第三訓.ジジイになってもあだ名で呼びあえる友達を作れ、と言われたけど私がどうやってジジイになるの? ページ9
時雨side
「ただいま!」
急いで用を済まさないとね
見廻りの帰りだし
「あり、時雨?今日なんかあったっけか」
玄関前ですれ違ったのは兄さん
「いや、ちょっとこの前帰ってきた時読みかけの本忘れちゃったから」
「あぁー、あれか。確かジャンプ置いてる棚の上」
「はーい」
「あ!時雨さん!おかえりなさい!」
中へ入ればお茶を啜っている新八が
「ただいま、新八!」
「なんだヨ、駄眼鏡。彼女の一人や二人、いや、四人や六人紹介しろヨ。駄眼鏡卒業して普通の眼鏡に昇進できるアルヨ」
「四人や六人ってなんだよ!そんだけいれば一人ラッピングでもして譲るわ!てか、昇進ってなんだよ!もともと僕は普通の眼鏡なんだよォ!」
ソファに座っているこのお団子の女の子。
この訛り、そしてサーモピンク色の髪。
「神楽!?」
「…!?」
「「え、」」
ハモる兄さんと新八
「時雨!」
「神楽!」
運命の再会ってあったんだね!
「不法侵入でも覚えたアルカ?」
やばい、今ずっこけるところだったよ
「え、えっと…」
「神楽ちゃん、ここはもともと銀さんと時雨さんの家なんだよ」
「はァア!?あああああああの、く、腐れ天パにか、かか、彼女!?」
「どんだけどもってんだァ!銀さんモテるよ!本性隠してるだけだかんね!」
「妹だよ、神楽」
「いいいいいい、妹ォ!?この時雨があああああの、ぎぎぎぎぎ、銀ちゃんの妹ォ!?」
「もうやめてくれ…泣いちゃうよ、銀さん」
「勝手に泣けヨ」
部屋の隅で泣いてる兄さんは置いといて…
「じゃあこれからも一緒にいられるんだね、神楽!改めて言うと、私は坂田時雨。坂田銀時の妹やってます!」
「私は神楽。一応夜兎族ネ!これからもよろしくネ!」
「夜兎族って…あの夜兎?なんかすごいね!よろしく!」
「……で、ケーキ持ってきたんだけd_」
うわぁ、すっごいキラキラした目が4つこっちを見てる……
「…新八もどう?」
「いただきます…」
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作者名:花遥 | 作成日時:2019年10月3日 22時