検索窓
今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:104,192 hit

ページ28

沖田side

溜まりに溜まったコイツの心の中にあったものが全て流れ出したように時雨は泣いて、全てを言葉にして吐き出した。このままではコイツ自信まで崩れ落ちてしまいそうで、咄嗟に俺はソイツのことを抱きしめていた。

「……別にどこも違いはしねェよ。ただちょっと人よりお人好しで、優しいただの女でさァ」

気づけば考えるより先に口が動いていた、と言い表すのが正しいのだろうか。

「てめェが特別ならそれは……」

首を傾げてこちらを見つめる時雨。なんだか今言うべきではない気がした。

「いんや、なんでもねェ。てめェの居場所がねーなら、俺が作ってやらァ。てめェが自分のために刀を振るえないなら、俺のために、生きて帰ってくるために刀を振るえばいいんでィ」

時雨はまた泣き出した。ほんとに泣き虫なやつでィ。

「安心しなせェ。俺たち真選組はそう簡単には死なねー。それに、死にそうになったら、時雨が助けてくれるんですよねィ?」

俺がニッと笑えば時雨はあの時のような、俺を一目惚れさせたあの時のような向日葵にも負けないくらいのキラキラした笑顔でニッと笑った。




.

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花遥 | 作成日時:2019年10月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。