今日:7 hit、昨日:11 hit、合計:104,185 hit
小|中|大
・ ページ19
時雨side
今日も兄さんを探して街を歩き回ったが、あれから一向に見つからない。
確かはぐれてから三日ほど、だろうか。
今日も人を殺しすぎた。
それも自分のために。
それにしても“紅眼”なんて少し探せばいるじゃないか。
紅い瞳をしている人ということだろう。
なにがそんなに珍しいんだ。
そんな考え事をしている間にも身体中から血が溢れ
出る感覚がする。
しばらく戦わないあいだに大分剣筋が鈍ったらしい。
たくさん傷を負ってしまった。
特に肩に刺さった苦無。
なにか塗ってあったのだろうか。
体が動かしにくい。
そんなことを考えているうちにもどんどん私の意識は奈落の底に落ちていった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
104人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花遥 | 作成日時:2019年10月3日 22時