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『焦凍くん、今日は何から何までありがとう。ってかお勘定、いつ払ったの?私知らないんだけど』
私の記憶では彼がどこかで払っていたような気はしない。...一体いつ、どこで。
「お前がスマホ見てたとき」
『...あー、冬美姉さんと連絡取ってたときか』
ガタンゴトン、ガタンゴトンと電車に揺られながら私達はそんな会話をしていた。
帰りの電車はガラガラで、乗っているのは私達と寝ている学生が二三人程。
妙な静けさが車内を包む中私は口を開く。
『あのさ、焦凍くん。』
「...なんだ」
隣にいる焦凍くんに話し掛ける。どうしても、どうしても言いたいことがあるんだ。
「___扉が開きますご注意ください」
ガタンゴトン、ガタンゴトン。降車駅まであと一駅。
『焦凍くんってさ、さっきもそうだけど、ずるいよ。』
「...?
...ずるい?」
ガタンゴトン、ガタンゴトン。
「____次は〜...お出口は右側...」
『うん。ずるい。そうやって私の心をかき乱す。まだあなたと会って、時間は全然経ってないのに、焦凍くんって存在が私の中で大きくなっていく』
「...」
ガタンゴトン、ガタンゴトン。
『______ねぇ、なんであなたは「んなの、お前もだろ」
え?
...私も?
『それってどういう____』
「____扉が閉まります。ご注意ください。」
.
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湯華 - ここみえてるよかのじょさん ってかっちゃんのセリフめっちゃかっこよかったです! (2017年8月16日 6時) (レス) id: 357a322e9b (このIDを非表示/違反報告)
夢大好き智秋 - とても面白く、ドキドキしてしまう素敵な小説でした。 (2017年8月3日 17時) (レス) id: 421a1d47af (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - ゆづ林檎さん» いえいえ良いアイデアでしたので、思う存分使わせていただきました。ほんと助かりました笑良いリクエストをありがとうございますm(_ _)mこれからも頑張ります(o_ _)o(o_ _)o (2017年7月24日 2時) (レス) id: 4b2caecd76 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ林檎(プロフ) - ありがとうございます!突然のリクエストにも関わらず、番外編などではなくストーリーに組み込んでまでいただいて。雷怖い夢主ちゃんかわいいです♪これからも応援しています。 (2017年7月24日 0時) (レス) id: 1bffac8319 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 玲夢さん» 玲夢さんコメントありがとう御座います...!とっても嬉しいですありがとう御座います!きゅんきゅんさせられるように!って想いながら書いてるので嬉しいです!がんばります! (2017年7月23日 2時) (レス) id: 4b2caecd76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みい | 作成日時:2017年7月15日 20時