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「かんぱーい」
重なり合う4つのグラス。
向いの席に目黒と目黒の彼女さん。俺の隣には、目黒の彼女さんの友達の瞳さんが座わる。
「向井はほんといい後輩だよ」
「んなこと自分絶対思ってへんやん」
「いや、ほんと最初はこいつすぐ辞めんじゃねぇかって思ったけど、ちゃんと根性あるし。周りのこと見てるし」
「ちょっと待って、なんや急にそんな話されるとハズイ」
照れて慌てて目黒の口を塞ごうと手を伸ばすと、服の袖にグラスが当たって転がる。
「あ、」
「あーもうお前何やってんだよ」
「すんません、」
幸いグラスの中はもうほとんど氷だけになっていたから被害は最小限で済んだ。
俺の隣に座る瞳さんが、手早くグラスを片付けていく。
「向井くん、大丈夫？濡れてない？」
「あ、大丈夫っす」
瞳さんから手渡されたおしぼりをもらいながらそう答えると、瞳さんはこちらをじっと見つめた。
「なんかありました？」
「んーん」
「なんすか。気になるんですけど」
「えー？気になる？」
「いや、やっぱええわ」
「なにそれ」
ケタケタと笑い声をあげる瞳さんは、笑うと子どものようになる人だな、なんて思う。
こうして女の人と飲むのは楽しいけど、でもやっぱり、なんか疲れるな、なんて。
ふとした瞬間にAちゃんの顔が頭の片隅に浮かんでは消える。
…今頃、Aちゃん何してんのかな。
俺がおらへんからごはんも適当なもん食べてるんやろうな。
寂しいって思ってくれてるかな。
気が付くとそんなことばかり考えてしまう。
「…、ってどう思う？」
「へ？」
「もー向井くん、聞いてなかったでしょ」
「すんません、なんかぼーっとしてて」
Aちゃんのことを考えていたら、瞳さんがそう言って不満そうな顔を浮かべながら俺の顔を覗き込んでくる。
その顔の下には、強調された胸の谷間がちらつく。
見るつもりなんて全くないのに、男ってやつはやっぱり単純なもので、ついついそちらに視線が向いてしまうのだから、ほんと嫌になる。
その視線に瞳さんは気づいたのか、俺の耳元に口を寄せ「見たでしょ」と悪戯に笑った。
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さーや(プロフ) - あいさん» 忠犬康二くんかわいくて妄想が捗る！笑 番外編、ページの都合でこれで終わりなのですがまたどこかで康二くんのお話書きたいなぁーと思っております。 (2020年4月5日 10時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なっちゃんさん» 好きと言ってもらえてよかった！！なかなかいい言葉が思い浮かばなかったのでそう言ってもらえると嬉しいです〜 (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - みきさん» 結婚して子ども生まれるのもいいですね〜今回はページの都合で書けないので、また機会があれば書いてみます…！ (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 康二くんめちゃくちゃ忠犬すぎて番外編だいすきです〜！！更新お疲れ様です！ありがとうございます^ ^ (2020年4月4日 20時) (レス) id: 07953fa80c (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - このお話すっごい好きでした。一つ一つの台詞がツボです！！ (2020年4月4日 18時) (レス) id: 974b0d2d7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月30日 14時
