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あの日以降、渡辺くんからはコンスタントにメッセージが舞い込んでくるようになっていた。
「ほんとマメだよなぁ」
どんどんと積み重なっていく渡辺くんからのメッセージを目の前に思わずそう口から零れる。
対して私はと言えば、渡辺くんからのメッセージに返したり返さなかったり。
なんとなく、自分の中で、これ以上渡辺くんに踏み込んではいけないのだと、危険信号が出ている。
若い頃ならそんなもの見て見ぬふりをして突っ走っていたかもしれないけれど、私ももういい大人だ。
自分の置かれている立場だってよくわかっているつもり。
「『今日は出張で岐阜。明後日帰る。時間あったら会お』」
耳元で急に声がして、慌てて振り向くとそこには深澤がいた。
「すっげぇラブコールじゃん」
「勝手に人のメッセージ読むのやめてもらっていいですか？」
うへへ、と笑う深澤を睨むと「だって見えちゃったんだもん」なんてぶりっ子するものだから余計に腹が立った。
「これがこの前言ってた合コンのやつ？」
「そうだとしても深澤には関係ない」
「冷たくね？」
「いつものことだよ・・・ところで何の用？」
営業の深澤がうちの部署に来るなんて、なにかの用がなければ滅多にないことだ。
「あー、お前に用があって」
「私に？」
「今日仕事終わりメシでも行かね？って誘いに来た」
深澤はそう言うと、「あ、でもその合コンの奴と会うのに忙しいから俺との時間なんかねぇか」なんてわざとらしく眉を下げる。
「なんかバカにされてる気しかしないんだけど」
「んなことはない」
眉間にシワを寄せる私に深澤がチョン、と人差し指でそのシワをなぞる。
「んでどーなの？」
「彼氏に聞いてみる」
「お、意外と彼氏思いなのね？」
「やっぱバカにしてるでしょ」
眉間に置かれた人差し指をギュッと掴むと勢いよく宙に振り下ろす。
その反動でわざとらしく深澤がよろけるフリをする。それを横目に私は康二へとメッセージを送る。
Aごめん、今日同僚とごはん食べに行ってもいい?
康二ええよ。帰るとき連絡ちょーだい。迎え行くから
メッセージを送ればすぐに返信が帰ってくる。
“迎えに行くから”文字だけなのに、それだけで嬉しくなるのだから私は本当に康二のことが好きなのだろう。
「深澤、良いって」
「お、やった」
じゃぁ仕事終わったら迎えに来るわ、そう言って深澤はひらりと手を振ると自分の部署へと帰っていった。
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さーや(プロフ) - あいさん» 忠犬康二くんかわいくて妄想が捗る！笑 番外編、ページの都合でこれで終わりなのですがまたどこかで康二くんのお話書きたいなぁーと思っております。 (2020年4月5日 10時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - なっちゃんさん» 好きと言ってもらえてよかった！！なかなかいい言葉が思い浮かばなかったのでそう言ってもらえると嬉しいです〜 (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - みきさん» 結婚して子ども生まれるのもいいですね〜今回はページの都合で書けないので、また機会があれば書いてみます…！ (2020年4月5日 10時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 康二くんめちゃくちゃ忠犬すぎて番外編だいすきです〜！！更新お疲れ様です！ありがとうございます^ ^ (2020年4月4日 20時) (レス) id: 07953fa80c (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - このお話すっごい好きでした。一つ一つの台詞がツボです！！ (2020年4月4日 18時) (レス) id: 974b0d2d7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月30日 14時
